2015/10/15

ヤブガラシの花蜜を舐めるヒメバチの一種Amblyjoppa sp.♀



2015年8月上旬

川沿いのヤブガラシ群落でヒメバチの一種と思われる蜂が訪花していました。
翅も含めて全身が黒色を基調とした蜂で、所々に白い斑紋があります。
腹端に産卵管は見当たりませんが、♂と言い切って良いのかな?
性別によって、訪花前後に何を探索していたか解釈が変わってきます。

採集した標本で腹端に毒針が見えたので♀と判明。
産卵する寄主をヤブガラシで探索するついでに吸蜜していたのでしょう。



私のフィールドで結構よく見かけるタイプのヒメバチだと思うので、撮影後は同定のため採集しました。

例えば7年前の夏に撮ったヒメバチ(種名不詳)とかなり似ています。

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獲物を探し回るヒメバチの仲間

以下は標本写真。


触角の中央部は内側だけが白いことが分かりました。
腹端に毒針が見えたので♀と判明。

【追記】
いつもお世話になっている蜂類情報交換BBSに投稿して問い合わせたところ、なみきく土也さんより以下のようなコメントを頂きました。
ヒメバチ亜科のAmblyjoppaです。問題のある属で、特にほぼ黒色の種は(今のところは )♀の形態では区別できない複数種を含んでいると考えています。

Amblyjoppa@日本産ヒメバチ目録サイトによると、寄主はスズメガ科(蛾)のようです。
だとすると、例えばセスジスズメ幼虫がヤブガラシを食草としています。
やはりこのヒメバチ♀は寄主を探索していたのでしょう。

胸部側面
胸背
前伸腹節
腹背
腹部下面
腹端下面+毒針
触角
右前翅の翅脈
右後翅の翅脈

鳴きながら飛ぶノスリ(野鳥)



2015年8月上旬

山麓を歩いていると近くの樹冠に止まっていたらしい猛禽類が警戒して飛び立ちました。
ピー、ピー♪と甲高い声で繰り返し鳴きながら羽ばたき、水平に飛び去りました。
流し撮りした映像で翼の下面を見ると、トビではなくノスリButeo japonicus)と判明。
近くでカラスの群れも鳴いていたので、モビングされそうになって逃げたのでしょうか。

その後もここを通りかかる度に同じ木の辺りから飛び去るので、もしかしたら巣があるのかもしれません。
ブラインドに隠れないと本格的に観察するのは難しそうです。






2015/10/14

セグロアシナガバチ♀の排水行動と育房伸長



2015年7月下旬

セグロアシナガバチ巣の定点観察#5

※ このコロニーの蜂はセグロアシナガバチ(Polistes jokahamae)ではなくキアシナガバチ(Polistes rothneyi)の斑紋変異(前伸腹節の黄紋が無い)なのかもしれません。

8日ぶりの定点観察です。
下から見える範囲で在巣の蜂は4匹でした。
巣盤の天井に居る個体は身繕い中。
他の2匹は下界を見下ろしています。
右上の育房内で老熟幼虫が動いているのは餌の催促でしょうか。
あるいは絹糸を吐いて繭キャップを紡いでいるのかもしれません。

それまで繭キャップまたは育房壁を齧っていたワーカー♀が下を向いて口から水滴を吐きました。(@2:20)
濡れた巣からの排水行動でしょうか?
しかしここは屋根にしっかり守られてる軒下で、雨水で巣が濡れるとは思えません。
もしかすると、天井が雨漏りしているのかな?

しばらくすると新たに1匹の蜂が帰巣したようで、繭の入った育房(画面上)の壁を伸ばしています。(@2:59〜)
セグロアシナガバチやキアシナガバチでは一つの育房を二段ベッドのように使い、繭の上に産卵して孵化した幼虫を上の育房で育てるのです。
育房を二段構造にすることで巣材を節約しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施してあります。

つづく→#6:巣上の偽交尾



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