2015年7月中旬・夜19:33
キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#13
三脚から外した手持ちビデオカメラでキボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)の巣盤下から撮ってみました。
赤外線の暗視動画で成虫・幼虫間の栄養交換を記録しました。
暗闇でも触角で育房内の幼虫を探り当てることが出来ます。
巣上の蜂が落ち着かないのは、ヒトの接近を気配で感じて警戒しているのでしょう。
キボシアシナガバチは攻撃性が強く、明るい昼間なら危なくてこれほど巣に近づけません。
引き続きビデオカメラの白色LEDの光を照射しても蜂は襲って来ませんでした。
光が眩し過ぎて目くらましのようになっているのでしょうか。
暗い夜は飛べないので攻撃性が下がるようです。
巣盤の下面には創設女王と思われる♀と、♂(早期羽化雄)の1匹ずつしか居なくなりました。
女王は翅をやや持ち上げ、警戒しています。
つづく→#14:夜の排水行動【暗視映像】
2015年7月下旬
フクラスズメ(Arcte coerula)の幼虫が山間部の道端でアカソの葉を食害する様子を10倍速の微速度撮影動画で記録しました。
食べ進むに連れて、しがみついている葉柄を少しずつ後退して行きます。
アングルを変えて葉表から狙うと、葉がみるみる小さくなる様が面白く、食欲旺盛な食べっぷりに惚れ惚れします。
排便シーンも撮れていましたが、別の記事で既に紹介しました。
途中から近くにもう一頭(2匹目)を発見しました。(@5:23〜)
片方の幼虫が食休みしたら、その間に別の幼虫の摂食シーンを撮れば良いので捗ります。
アカソの葉を一枚完食すると、下を向いていた幼虫は方向転換し、茎を登り上の葉へ移動しました。
葉の主脈もきれいに食べ尽くしたものの、葉柄は食べ残しました。
幸い車も通らず、暑くても無風で助かりました。
絶好の微速度撮影日和でした。
飼育しようか迷った挙句、結局は採集せずに帰りました。
幼虫の行動はあらかた野外で撮れましたし、本種は繭を紡がずに地中で蛹化するので動画ネタにしにくく、個人的にあまり面白くないのです。
2015年7月中旬
山間部の車道でロードキルと思われるフキバッタの一種の死骸にクロオオアリ(Camponotus japonicus)のワーカー♀が群がっていました。
死骸を噛み千切って解体しようとしています。
もはや残っているのはフキバッタの胸部、頭部の一部と左後脚だけです。
時間に余裕があれば解体ショーを微速度撮影で記録したかったのですが、先を急ぎます。
更に下山する道中で車に轢かれたフキバッタを何匹も見かけました。