2015/09/17
ヤブキリ♀の産卵
2015年7月下旬
草刈りされた山麓の土手でヤブキリ♀(Tettigonia orientalis)が長い真っ直ぐの産卵管を地面のあちこちに突き刺して感触を確かめていました。
腐葉土になる前の枯葉が堆積してフカフカ(スカスカ)の状態です。
ヤブキリは植物の茎に産卵するかと勝手に想像していたので、地中に産卵するとは意外でした。
餌植物の豊富な藪の中ではなく、やや日当たりの良い開けた空き地を選んでいるのも不思議です。
卵が孵化するまでの胚発生を太陽光で早めるためかもしれない、と想像しました。
しかし調べてみるとヤブキリは卵で越冬するらしい。
ようやく産卵適地を見つけると、地中に産卵管を深く差し込んでじっとしています。
産卵中に小さなアリが脚などに這い上がってきそうになると、ピクッと動いて嫌がりました。
ただし産卵管から這い登ってきそうになっても無反応でした。
周囲でときどき聞こえるシリリリリ…♪という鳴き声もヤブキリ♂のようです。
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産卵
2015/09/16
涼しい夕刻に扇風行動するキボシアシナガバチ♀の謎【暗視映像】
2015年7月中旬・午後18:20
キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#11
この日の観察で初めて、キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)の持続的な扇風行動がようやく見られました。
1匹のワーカーと思われる♀が巣盤下面の縁にぶら下がり、向きを変えながら激しく羽ばたいています。
ところが気温は23℃しかなくて、寝苦しい熱帯夜どころか体感では全く暑くありません。
この日は午後から観察してきましたが、日中は扇風行動を示しませんでした。
暑い昼下がりならともかく、何故よりによって気温が下がる日没後から扇風を始めるのか、理解に苦しみつつも驚きました。
夜は湿度が上がるから、巣に夜露が結露しないよう除湿するための行動なのでしょうか?
柳の枝葉に囲まれた巣上の微気象は風通しが悪くて蒸し暑いのかな?
今後は湿度計も必要ですね。
扇風行動が解発される温度が種として厳密には決まっておらず、「暑がりの個体」が居るのでしょうか?(個体差)
一方、巣盤中央に陣取る創設女王と思われるα♀個体は扇風していません。
翅を半開きにして警戒姿勢を取り、ときどき身繕いや優位行動をするだけでした。
昨年は樹洞内で営巣するモンスズメバチの門衛が涼しくても巣口で夜通し扇風行動する様子を見て不思議に思いました。
▼関連記事
・涼しい夜も巣口で扇風行動するモンスズメバチ♀【暗視映像】
・涼しくても扇風行動を続けるモンスズメバチ♀の謎
アシナガバチの巣はスズメバチの巣とは違い外被が無くて開放的なので、巣内が酸欠状態になり換気が必要になった、という可能性は考えられません。
巣の温度を冷やすための行動という従来の解釈が単純過ぎるのかもしれません。
夜に観察してみるだけでも、新しい発見や不思議なことはまだまだたくさんあるようです。
つづく→#12:偽交尾【暗視映像】
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ノブドウの花蜜を吸うツルガハキリバチ♂?
2015年7月中旬
河川敷に蔓延るノブドウの群落でハキリバチの仲間が訪花していました。
頭楯に白い口髭のような毛が密生しているので♂(雄蜂)ですね。
初めは顔が花粉で汚れているのかと一瞬思ったのですけど、ノブドウは花粉が乏しい(無い?)ようで、他の蜂も集粉はしていません。
先客のクロアリを嫌ってホバリング(停空飛翔)するシーンが撮れました。
このハキリバチに関しては、♂ばかりが訪花した点が興味深く思いいました。
♂が♀よりも先に羽化する雄性先熟なのでしょうか?
交尾相手の♀を待つなら花粉の多い花で待ち伏せすべきでは?と素人考えでは心配してしまいます。
花の近くで二匹が空中戦(小競り合い)をしていたこともあったのですが、一瞬の出来事で撮り損ねました。
誤認求愛だったのかもしれません。
忙しなく飛び回り、同一個体かどうか定かではありません。
前後半(@1.23)で別個体かもしれません。
撮影後に1匹採集しました。(映像に登場した同一個体とは限らない)
以下は標本写真。
ツルガハキリバチ♂(Megachile tsurugensis)だと思うのですが、あまり自信がありません。
一番厄介な可能性は、映像に複数種が混じっていることです。
| 腹背 |
| ♂は腹部下面にスコパ無し |
| 腹端背面 |
| 頭部下面 |
| 左前翅 |
| 左後翅 |
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