2014年10月上旬
民家の庭でカワラヒワ(Carduelis sinica minor)の群れが枯れたヒマワリの花に乗り、中にぎっしり詰まった種子を採食していました。
花が重みで下を向いているので、花の縁に止まったカワラヒワは逆さまにぶら下がって種子を抜き取らないといけません。
したがって、ヒマワリの種子は外側から順に食べられ中央部が残っています。
聞こえている鳴き声は食事中の個体のものではなさそうです。
女竹の生け垣の隙間から隠し撮りしました。
後半はカメラに気づいてしまい警戒しているようです。
▼つづく
ヒマワリの種子を給餌♪するカワラヒワ(野鳥)の親子?
【追記】
佐藤信治『庭にきた鳥:いのちのドラマを家族でみる』によると、
ヒマワリのタネが大好物で、くわえたまま殻を回しながら割って中身だけを器用に食うのがカワラヒワ。 (p58より引用)
引用文は冬期にヒマワリの種子を餌台に置いて給餌したときのカワラヒワの採食行動を記したもののようです。
今回私が撮った動画でも、ヒマワリの花から種子を直接引き抜くと、確かに殻を割って中身を食べていました。
2014年10月上旬
仰向け状態になった昆虫が起き上がる方法は種類によって異なり面白いので、これまで様々な昆虫で試してきました。
カブトムシ♂(Trypoxylus dichotomus)ではどうでしょう?
子供向けの絵本『キンダーブックしぜん8:カブトムシ』(1991)p7には次のように書かれていました。
カブトムシをころんとひっくり返してみたら、さぁ、どうやって起き上がるのでしょう。背中の翅を少し開いて体を傾け、脚を上手に使って起き上がります。
ところが実際に試してみると、本に書いてある通りにはなりませんでした。
木の板の上に仰向けにすると自力では起き上がれないようです。
鞘翅を広げた勢いで起き上がろうとしても体重が重過ぎる気がします。
丸い体型のテントウムシはその方法でコロンと後転しながら起き上がれますが、カブトムシ♂は角が邪魔で後転できません。
今回は空腹で体力が無かったりカブトムシにとって気温が低かったりしたせいで起き上がれないのでしょうか?
爪先を何かに引っかけないと起き上がれないのかな?
何度も実験を繰り返した訳ではありませんが、起き上がれないままで放置されると体力が消耗して死んでしまいます。
いずれにせよ、飼育容器はプラスチックが剥き出しのままだと滑り易いので、転倒した時に備えて底に木の枝や枯れ葉などを敷き詰めておくことにします。
【追記】
最近何かのテレビ番組でカブトムシを使った同じ実験映像を見たのですけど、認知心理学や生態心理学のアフォーダンスとやらが関連するそうです。
仰向けでがむしゃらに暴れながら爪先で探って何か物体の縁を見つけると、それを支点にして起き上がれるのだそうです。
今回うまく起き上がれなかったのは、何も足掛かりのない平面の板の上でやったからでしょう。
という訳で、次回はアフォーダンス実験を再現してみるつもりです。
その番組ではヒトの赤ちゃんの起き上がり行動(寝返りの発達)と比較してました。