2014/11/02

ノブドウを訪花するキアシナガバチ♀の羽ばたき【ハイスピード動画】



2014年7月中旬

山間部の道端を匍匐するノブドウの群落でキアシナガバチPolistes rothneyi)のワーカー♀が吸蜜に訪れていました。
花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。


ミズナラの樹液を舐めるアオカナブン



2014年8月中旬

里山の雑木林で色鮮やかなアオカナブンRhomborrhina unicolor)をミズナラの樹液酒場で見つけました。(時刻は朝7:00前)
樹皮の割れ目に頭を突っ込んで一心不乱に樹液を舐めています。

その背後でベニシタバの一種(オニベニシタバかも?)も樹液を吸いに訪れました。
気配を感じたアオカナブンが後脚を持ち上げて牽制し、蛾を追い払いました。
図々しいベニシタバは幹を歩いて回り込むと、アオカナブンの前から赤い口吻を伸ばして吸汁を始めました。
アオカナブンは途中で顔を上げて前脚で樹液を拭いました。
化粧が済むと食餌を再開。

アオカナブンを接写してみると、後脚の根元に緑色の突起(鋭いトゲ?)が体の横に張り出していることに初めて気づきました。
これは喧嘩に使う武器なのかな?
この辺りではアオカナブンの生息密度が低いのか単独でも滅多に見られず、本種の闘争行動を観察したことが未だありません。
上記の蛾を追い払う行動では、このトゲを使っていないと思います。
それとも飛行を安定させる水平尾翼として役立つのでしょうか。



2014/11/01

初期巣の外被を作り始めたコガタスズメバチ創設女王



2014年5月中旬

コガタスズメバチ巣の定点観察#2014-1

神社の軒下にコガタスズメバチVespa analis)創設女王が巣作りを始めました。
外被
の天井部分を軒下の桟に固定する基礎を作っています。
地上からの高さは240cmで、南に面しています。
この営巣地は庇で上手い具合に隠れた場所で、真下から見上げないと巣の存在に気づかないでしょう。



作業を終えた女王は育房に戻って点検し、身繕い。
新たに増築した部分は未だ巣材のパルプが唾液で湿っていて黒っぽく見えます。
剥き出しの巣盤(一段目)の育房数は6室で、産卵済みでした。
女王蜂は巣柄にしがみつきカールするような抱卵姿勢に入りました。
卵を温めるカーリング行動です。




引きの絵にすると、隣の桟にもスズメバチ古巣の跡が残されています。

巣の大きさの比較として、営巣基質となった太い垂木?の幅を採寸すると10cm、屋根裏の細い材の幅3cmでした。

巣材集めの活動は見ていませんが、境内は古い木造建築ですし、周囲にはスギが何本もそびえ立っているので、樹皮の調達に苦労しないはずです。


▼つづく
コガタスズメバチの巣口を守る門衛♀


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