2014年6月下旬
里山の雑木林で伐採した枝を積んである土場をカシワマイマイ(Lymantria mathura aurora)の幼虫が徘徊していました。
動かなければ完璧な保護色で見つけられなかったことでしょう。
やがてスギの木を登り始めました。
スギは本種の食餌植物ではないので、終齢幼虫が蛹化する場所を探し歩いているのでしょうか。
未採寸、未採集。
【追記】
安田守『イモムシの教科書』によると、
(カシワマイマイの幼虫は)長い毛束がいくつも飛び出す特徴的な姿をしているが、枝や幹に静止していると意外なほど目立たない。褐色の体色に加えて、刺毛や毛束の存在が体の輪郭をぼかしているからだ。 (p128より引用)
ヒトが着用する本格的な迷彩服のギリースーツでも、体の輪郭を分かりにくくするために大量の毛束を身にまとうことがあります。
2014年6月下旬
里山の山道にてイタヤカエデ灌木の葉裏でヒメヤママユ(Saturnia jonasii jonasii)の幼虫が死んでいました。
梅雨時に死んだ毛虫は大部分が腐って黒変しています。
破れた皮の一部だけで枝に引っかっています。
モズの速贄(はやにえ)として串刺しにされたのかと一瞬思いましたが、こんな山中でモズを見かけたことはありません。
なんとなく素人目には虫カビに感染した死骸あるいは寄生ハエ幼虫の脱出した死骸のような気がします。
よく見るとその死骸にハネカクシの一種が取り付いて、死んだ毛虫を食べたり身繕いしたりしています。
ハネカクシにはまるで疎いので、もし名前が分かる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
接写しようと近づいたらうっかり枝に触れてしまい、飛んで逃げられてしまいました。
ヒメヤママユ幼虫の食餌植物リストにはカエデ科が含まれています。
イタヤカエデの葉が丸坊主になっているのは、ヒメヤママユ幼虫が食べ尽くしたのでしょうか。
だとすれば食物連鎖の縮図がここにあります。
2014年6月下旬
水辺に生えた柳(種名不詳)の枝からヒメスズメバチ(Vespa ducalis pulchra)のワーカー♀が飛び立ちました。
獲物となるアシナガバチの巣を探しているのかな?
昨年この柳の木は樹液を分泌していたので、もしかすると栄養補給の樹液ポイントを探しているのかもしれません。