2013/06/09

ヤマジハエトリ♂(蜘蛛)の徘徊・跳躍【ハイスピード動画&HD動画】



2013年5月上旬

山道の路上を徘徊する小さなハエトリグモを発見。
触肢の前面が白く目立つヤマジハエトリ♂(Asianellus festivus)でした。
♀を探して徘徊しているのでしょう。

しつこく追い回して徘徊・跳躍シーンを240 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
運が良ければ、跳んだ後に細い命綱(しおり糸)が光って見えます。
後半の跳躍映像は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイしてあります。

『クモを利用する策士、クモヒメバチ: 身近で起こる本当のエイリアンとプレデターの闘い 』p71によると、

ハエトリグモは飛びついて獲物を捕らえることでよく知られるが、跳躍の前に必ず大瓶状腺糸を梨状腺の付着盤で固定しており、安全装置としての機能を果たすと同時にその糸が紡出される強さを飛びながら調節することで、獲物の位置にぴたりと着地できるようにしている。






同一個体で通常のHD動画でも撮ってみました。
実際の活動スピードはこんな感じです。
強い日差しに照らされた舗装路は熱く、ヤマジハエトリの体温も高いようです。

とにかく活発に動き回り、接写するのに難儀しました。


ネコハエトリ♂などでは繁殖期の♂は鏡像を別個体の♂と誤認して威嚇の誇示行動を示します。
関連記事→「ネコハエトリ♂に鏡を見せてみた
ヤマジハエトリ♂ではどうだろうと思い、徘徊するクモの目の前に手鏡を差し出してやり、鏡像反応を調べました。
予想に反してヤマジ♂は鏡に突進して回りこむだけで、あまり面白い行動は見られませんでした。
試行回数が少なく、鏡を見せる角度が上手く行かなかった(=クモの眼に鏡像が見えなかった)
可能性があります。
アスファルトが熱すぎて、鏡像に構っている場合ではなかったのかな?
それとも未だ性的に成熟していない亜成体♂なのかもしれません。
実は♂2匹が出会ったのですが、誇示行動を動画に記録する暇もなくすぐに別れてしまいました。


【追記・参考】
研究報告『ハエトリグモの誇示行動』によると、
ヤマジハエトリ Asianellus festivusオス同士、またはオスとメスは出会ったにもかかわらず、なんの誇示行動も見せなかった。

田んぼで採食するカケス(野鳥)



2013年5月上旬

砂防堰堤付近の谷地でカケスGarrulus glandarius)の群れを発見。
カケスは警戒心が強く、いつもすぐに逃げられてしまいます。

珍しく今回は耕作前の田んぼに降りて、嘴で何かを啄んでいます。
最後は飛んで逃げると近くの森の枝に止まりました。






2013/06/08

巣口に出入りするアカヤマアリ♀と奴隷クロヤマアリ♀



2013年5月上旬

アカヤマアリFormica sanguinea)の巣の定点観察。

暖かくなり巣外を活動するワーカーの個体数が増えていました。
舗装された路肩と地面の境界にある巣口は複数あるようです。

映像冒頭に登場するようないかにも巣口らしい穴以外にも、地面の裂け目のような巣口が並んでいるようで、全部で幾つあるのかはっきりしません。
前回の観察でゴミや砂粒をせっせと巣口に運ぶという謎の行動をしていましたが、近縁種のエゾアカヤマアリが作るような蟻塚は見当たりませんでした。

エゾアカヤマアリの門番は巣口に近づく者に対して腹端を前方に曲げて蟻酸攻撃をしかけるらしいのですが(『里山昆虫ガイドブック』p76より)、この巣で私にそのような攻撃姿勢を取るアリは見られませんでした。


ワーカーの労働は奴隷アリに使役させるだけではなく、アカヤマアリ♀自身も働いています。



奴隷の黒アリワーカーを3匹採集して帰りました。
クロヤマアリ♀(Formica japonica)と思うのですがどうでしょう。



クロヤマアリ♀標本a:背面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本a:背面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本a:腹背@方眼紙

クロヤマアリ♀標本b:側面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本b:顔@方眼紙

クロヤマアリ♀標本b:背面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本c:側面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本c:背面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本c:腹面@方眼紙

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