2013/01/14

スジクワガタ♂に栄養ドリンクを与えてみる



2012年10月中旬・室温21℃

飼育中のスジクワガタ♂(Dorcus striatipennis)に元気になってもらおうと、何かでの本で読んだように栄養ドリンクを与えてみました。
(当時はコクワガタだと思い込んでおり、飼育下で越冬させる前に精を付けてもらうつもりでした。)
脱脂綿にリポビタンゴールドを染み込ませて与えてみます。
しばらくすると、その脱脂綿に頭をぐいぐい突っ込んでいました。
どうやら気に入ってくれたようです。
触角で脱脂綿に触れながら口吻の伸縮が見られました。

栄養ドリンクに含まれる生薬、アミノ酸やビタミン類の補給はともかく、カフェインの副作用が心配です。
虫への興奮作用や中毒性は大丈夫でしょうか?
ノンカフェインの商品を選んだ方が良いのかもしれません。


【追記1】
2020/11/02 11:04 ネットニュース「マイナビニュース」記事
Yuhao, Ji, et al. "Effects of caffeine on mating behavior and sperm precedence in Tribolium castaneum." Ethology (2020).
「甲虫において、カフェインが交尾に及ぼす影響を明らかにした研究はこれが世界で初めて」なのだそうです。
少なくとも酷い悪影響は無いらしい。


【追記2】
コーヒーやチャなどの植物は、植食性昆虫による食害を忌避するためにコストをかけてカフェインというアルカロイドを産生・蓄積しています。
したがって、多くの幼虫に対してカフェインは毒性があるそうです。
その一方、花蜜に微量のカフェインが含まれていると、送粉者ハナバチの記憶力が増したり採餌活動が活発になったりする効果があるらしい。

↓参考動画:"Why Does Caffeine Exist?" by PBS Eons




2013/01/13

アシグロツユムシ♂の鳴き声♪【HD動画&ハイスピード動画&声紋解析】



2012年9月下旬・気温18〜19℃

この秋の目標の一つは、秋に鳴く虫として身近にいるアシグロツユムシ♂(Phaneroptera nigroantennata)が鳴く動画をものにすることでした。
飼育下の夜間でないと難しいかなと思いきや、意外にもフィールドでしかも昼間に撮影成功しました。
同時期に数匹飼育してみて、撮り方や鳴く前の前兆というか気配のようなものが分かったのでその経験が活きました。

ナギナタコウジュの群落で多数の♂が断続的に鳴き交わしていたのですが、近くのタニウツギの葉に陣取った♂が一番頻繁に鳴いているようだったので、これに狙いを定めました。
近くに居る別個体の♂と鳴き交わしているようです。
鳴くまで辛抱強く長撮りを繰り返しました。

鳴かぬなら鳴くまで待とうアシグロツユムシ
鳴き声をなるべく明晰に録音するためにはマクロモードでカメラを被写体に目一杯近づけたいところですが、警戒されそうなので少し離れた位置(4倍ズーム)で妥協しました。
風が吹いたり野鳥の鳴き声やスズメバチの羽音など、ピンクノイズが多いのは仕方ありません。
カメラのバッテリーを使い切るまでひたすら撮り続けました。



鳴いているときの発音器(翅)の動かし方をスローモーションでも記録したかったので、同一個体の♂でハイスピード動画(220 fps)でも撮ってみました。




アシグロツユムシ♂の鳴き声を声紋解析してみる

ヒトの耳にはかすかに「ジキーッ・ジキーッ…♪」または「ジュキーッ・ジュキーッ…♪」と聞こえるだけの地味な鳴き声ですけど、スペクトログラムを描いてみました。




後半の声紋は別個体の鳴き交わし

私のカメラの録音では高周波数域がカットされ音質が劣化していることが分かっています。

比較のため「虫の音WORLD」サイトからダウンロードさせてもらったアシグロツユムシ♂の鳴き声(高音質MP3)からも同様にスペクトログラムを描いてみました。
2声鳴いたデータを1秒間ずつ切り出して解析しました。
いずれにせよ、あまり面白味のある声紋ではありませんね。




オオマルハナバチ?がアキノキリンソウに訪花吸蜜



2012年10月上旬

オオマルハナバチが道端のアキノキリンソウに訪花して蜜を吸っていました。
後脚の花粉籠は空です。
あまり自信ないのですが、これはオオマルハナバチですよね?




ランダムに記事を読む