2012/01/29

電線で鳴くハシブトガラス【野鳥】



2011年12月下旬

雪がちらつく中、山際の宅地で電線に一羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchosが止まって鳴いていました。
個人的にあまり耳慣れない、声に力の無い鳴き方でした。
老鳥かと思ったのですが、勝手な想像に過ぎません。
声紋解析を勉強して鳴き方を比較できるようになったら面白そうです。
鳴く度に上半身を下げているように見えますが、これはハシボソガラスの特徴らしい(これハシブトじゃないの?)。
残念ながら手前の電線が邪魔…。
飛び立つと強風に煽られるように旋回し、一声カー♪と鳴いてから山に向かいました。




2012/01/28

シダクロスズメバチ♂の探索飛行と交尾未遂



2011年11月中旬

林道で日当たりの良い落ち葉の上をクロスズメバチの仲間(おそらく♂)が一匹、低空飛行しています。
もう一匹が落ち葉の下から這い出てくると、これに飛びつきました。
短い小競り合いの末に、交尾に至ることなく二匹はすぐに離れました。
おそらく♂同士だったのでしょう(あるいは別種?)。
クロスズメバチの交尾は未見なので「遂に!」と一瞬興奮しましたが、未遂で残念。
動きが忙しなく、採集する間もなく逃げられてしまいました。


このハチを見失った直後、近くで落ち葉の上で翅を休め(日光浴?)身繕い中の個体を発見。
先程と同一個体かどうか定かではありません。
触角が長いこと、および腹部の白い横縞が6本ある(体節数7節)ことから♂と確定しました。
(一方♀は腹節6節で横縞は5本。)
触角を前脚で拭って身繕いが済むと飛び立ち、交尾相手の新女王を探索するかのように低空飛行を始めました。
再び落ち葉に着陸して化粧を始めた際に、今度は辛うじて識別点である顔を拝めました。
白眉の形状から普通種のシダクロスズメバチ♂かと思いきや、顔写真を見直すと頭楯中央の黒紋が上縁に達していないようです。
この特徴は以前見つけたハチと似ていますが、ヤドリホオナガスズメバチ♂なのだろうか?
この辺りの判別がいつも自信ありません…。
いつものように「蜂が好き情報交換BBS」にて問い合わせると、シダクロスズメバチ♂とご教示頂きました。

「複眼内側のへこんでる部分の白斑が三日月形にえぐれています。クロスズメバチだとこのへこみはえぐれることなく白斑で埋まってます。この写真には写っていませんが、もう一つ区別点があります(オス限定)。大顎の基方に三角形の黒斑があればシダクロスズメバチのオスになります。」



手前の枯れ枝が邪魔…。


この動画は無音です。
いつものようにYouTubeに素材映像をアップロードしてからオンライン編集したら、なぜか「音声が著作権を侵害している」と妙な言いがかりをつけられました。
BGMも無い山奥で録った自然の音(ハチの羽音と落ち葉がガサガサ)に一体どうして著作権が生じるのか全く理解に苦しみます。
その癖、どの楽曲と一致するかも提示しないのです。
編集前の素材映像には文句が無いようです。
判定プログラムの誤作動(バグ)と思われますが、相手にするのも面倒臭いので、音声をカットした映像を改めてアップロードしました。
つまらないトラブルで公開が遅れたので、ここにひっそりと抗議します。


2012/01/27

ノスリを追うカラス(モビング未遂?)【野鳥】



2011年12月下旬

冬の里山でラッセルに疲れて青空を見上げると、大型の鳥が上昇気流に乗って旋回飛翔しています。
一羽の猛禽類と3羽のカラスの計4羽がぐるぐると上空を乱舞し始めました。
さてはカラスのモビング(擬攻撃)行動かと思いました。
どうも遠近感に乏しいので、互いの距離や高度が掴めません。
期待したような激しい空中戦には至らず、カラスの方も攻めあぐねているというか追い回しているだけのようです。
後からもう一羽の猛禽類も加わり、最後は散り散りに別れました。
仰け反りながら必死に撮った一枚


トビかと思いきや、飛んでいる猛禽類の広げた翼下面の模様を図鑑と見比べると私にもノスリButeo japonicus)と判明。
確かに翼が幅広く、前の中央が黒い。腹側は薄茶色で、喉が黒い。
カラスの方は遠過ぎてハシブトかハシボソなのか不明です。

参考ブログ:「モビングだ! ノスリに仕掛けるカラス軍団





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