2012/01/23

有翅型タマバチの一種が雪面を歩行



2011年12月下旬・気温2℃@雪面

雪山のベンチ(標高〜570m地点)に積もった新雪の上をゆっくり歩いていた虫です。
体重が軽いと脚が雪に潜らず、ラッセル不要で羨ましい…。
きっとタマバチの一種だと思うのですが、有翅型を見つけたのは初めてかもしれません(種名不詳)。





採集してみると、体長〜3mm。
翅脈がシンプルと言うか著しく退化傾向にある点が興味深く思いました。
特に後翅は痕跡程度の翅脈しかありません。



【追記】
「あおもり昆虫記」サイトにて、素人目には似たようなタマバチの写真を見つけました。

2012/01/22

オオフタオビドロバチ♂蛹が脚をピクピク



2011年6月上旬
オオフタオビドロバチ飼育記録

2010年軒下に竹筒トラップを仕掛けてオオフタオビドロバチAnterhynchium flavomarginatumの営巣活動を観察してから、育房内の前蛹を採集・飼育しています。
室内飼育と言ってもプラスチックのピルケース内で放置しているだけです。
本種の幼虫は育房隔壁の裏打ちで絹糸を使う以外は繭を紡がないので、蛹を直接観察できるのです。
前蛹の状態で越冬した後に、ようやく蛹化しました。
これは育房4bから得た蛹です。
羽化直前で黒化が進み、既に翅も伸展しています。
脚だけがピクピク痙攣しています。
触角第一節の前面が黄色であることを確認できました。
体全体が薄皮を被ったような印象です。
腹端に見える突起が何なのか気になります。
後に成虫♂が羽化してきました。


公開し忘れていた昔の動画です。
終齢幼虫→前蛹→蛹→成虫と蜂の子が育つ過程をまとめた動画を編集してから…というつもりが、別件で忙しくなったりHDDが壊れたりですっかり面倒臭くなりました。
このままではお蔵入りになりそうなので、この映像一つだけでもリリースします。
やはり鉄は熱いうちに打たないと駄目ですね。



2012/01/21

アズマキシダグモ♀亜成体の雪原逃走



2011年12月下旬・気温2℃@雪面

雪山(標高〜550m地点)で新雪の上にアズマキシダグモを一匹発見。
思いのほか軽快な動きで、雪の斜面を逃げて行きました。


一時捕獲すると体長7mm、8本の歩脚は全て健在です。
腹面に未発達の外雌器らしきものがあり、♀亜成体のようです。
クモ生理生態事典 2010』によると、本種は「落葉中で亜成体で越年する」とのこと。







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