2023年7月上旬・午後13:35頃・晴れ
つづら折れの山道で座位休息してたニホンカモシカ♂(Capricornis crispus)がようやく立ち上がって歩き去ったので、そっと後をつけると、ほぼ平坦な区間でこちらを振り返っていました。
直前まで山道横に自生する灌木の葉を採食していたようで、もぐもぐと咀嚼しています。
やがて警戒を解くと、道端の木の葉の匂いを嗅いでから、あちこちで葉先を少しずつ口でちぎり取って食べました。
カモシカはいかにもbrowserらしく、灌木の葉の方が好みなようです。(シカは下草が好きなgrazer)
股間に陰嚢(睾丸)が見える。 |
ここで生憎カメラの機材トラブルとなり、焦りながら再起動すると、カモシカ♂はつづら折れの曲がり角に達していました。
道端に自生するキイチゴの仲間の枝葉に顔をゴシゴシと擦りつけていました。
眼下腺マーキングが済むと、こちらを振り返って見上げました。
どうやらそこが(通い慣れた?)獣道になっているようです。
オオバクロモジの葉にも通りすがりに軽く眼下腺マーキングしたようです。
カモシカ♂が居なくなった後で、動画を撮りながら、現場検証しました。
採食していた灌木の樹種は、おそらくウワミズザクラと思われます。
眼下腺マーキングしていたのはキイチゴの仲間だと思われますが、花や実がついていない夏に種類を見分けるのは苦手です。
葉の形状から、クマイチゴですかね?
右上に葉にカモシカの食痕? |
延べ16分半という長時間の連続観察をする幸運に恵まれましたが、この間、ニホンカモシカ♂が私に対して鼻息を荒らげて威嚇することは一度もありませんでした。
フィールドで私という存在に慣れてもらうまで何年もかかって大変ですが、信頼関係を築き上げると観察が楽になります。
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