2022/12/14

飼育下で昆虫ゼリーを食べるセンチコガネ

前回の記事:▶  
オオセンチコガネ♂の水難事故 
池に落ちて溺れそうなセンチコガネをアメンボは襲うか?

2022年8月上旬・午前9:00頃 

里山で採集してきたオオセンチコガネとセンチコガネPhelotrupes laevistriatus)1匹ずつを持ち帰って飼い始めました。 
昆虫ゼリーで糞虫をある程度は飼育可能という情報を得たので、試してみます。 
他にはヤギ(山羊)Capra hircus)の糞を拾ってきて給餌してみました。 

しばらくすると、センチコガネは昆虫ゼリーを夢中になって舐めていました。 
周囲に置いたヤギの糞には見向きもせず、地面に埋め込んだ昆虫ゼリーの容器に入り込んだまま出てきません。 

昆虫ゼリーがなぜか液状化しています。 (水気が多い)
糞虫が溺れていたときに水を大量に飲み、それを飼育下で吐き出した(あるいは排尿した)のかな? 

ゼリーが黒く汚れているのは、糞虫が歩き回ったせいで土が混入してしまったのか、あるいはヤギの糞をゼリーの中に運び込もうとしたのかもしれません。
昆虫ゼリーの味がいまいち気に入らなかったセンチコガネが、ヤギ糞を混ぜて味変したのかな? 

一方、同居させたオオセンチコガネ♂は姿が見えません。 
地中に潜っていてヤギの糞を食べているのでしょうか。 
どうもオオセンチコガネは昆虫ゼリーが好みではないようです。 
体長はオオセンチコガネ>センチコガネだったので、昆虫ゼリーを巡る争いに負けたとは考えにくいです。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


夜中になるとブーン♪と飛ぶ羽音を聞きました。 
いつの間にか飼育容器から脱走したようです。 
与えたヤギの糞の鮮度が古かったのかもしれません。
今季は溜め糞場でのフィールドワークに注力したら、それだけで体力的にしんどくて、糞虫の飼育は片手間で中途半端になってしまいました。

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