2021/08/15

池の水面に繰り返し浮上するヤマアカガエル幼生の群れ

前回の記事:▶ ヤマアカガエル幼生の群れと触れ合う
2021年6月上旬・午後16:20頃・くもり 

里山にあるヤマアカガエルRana ornativentris)の繁殖池へ定点観察にやって来ました。 
池Hでは大きく育った幼生(オタマジャクシ)が岸辺近くを遊泳していました。 
体格に微妙な個体差があるのは、発育度合いが違うからでしょう。 
おそらくヤマアカガエルRana ornativentris)の幼生だと思います。 (もし間違っていたら、ご指摘願います。) 
ヤマアカガエル以外の種類のカエル(トノサマガエル、ツチガエル、モリアオガエル)もこの池で見かけるようになったので、別種のオタマジャクシの可能性もあります。 
私は未だオタマジャクシの外見から種類を自信を持って見分けることができません。 
いつかオタマジャクシを飼育してみたいものです。

今回は新しい行動が見られました。
多数の個体が池の底から水面への浮上と潜水を繰り返し、口をパクパクと開閉しながら水中で上下に往復運動していました。 
オタマジャクシの体には浮力が無いようで、尾をくねらせる動きを止めるとすぐ池の底に沈んでしまいます。 
これは水面で口呼吸するための行動なのでしょうか? 
オタマジャクシは水中で鰓呼吸するはずなので、この池Hの水は酸素濃度が低いのではないかと心配です。 
鰓呼吸から肺呼吸へと変態中のステージなのかな? 
もしかすると池の底の堆積物をほとんど食べ尽くしてしまい、水面下の方がプランクトンなどの餌が多くなったのですかね? 
腹面に渦巻状の消化管(腸)が透けて見えます。 





オタマジャクシは池の底に堆積した有機物を採食する(動画を公開予定)だけでなく、草の葉をかじる個体もいました。(@0:15〜0:30、1:31〜1:58) 
水面に浮いていた草の芽生えをかじったり、岸辺の浅い水底から生えている抽水植物(カヤツリグサ科)の細い葉先に食いついたりしています。 
草そのものを食べているのではなく、表面に付着した微小の藻やプランクトンを食べているのかもしれません。 
水面に浮いていた虫の死骸を捕食しなかったのは意外でした。





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