2020/03/12

ニラの花蜜を吸うヤマトシジミ♂【HD動画&ハイスピード動画】



2019年9月下旬・午後14:40頃

郊外の民家の庭先に咲いたニラの群落でヤマトシジミ♂(Zizeeria maha)が訪花していました。
普通種ですが、この組み合わせは初見です。
よく似たルリシジミの方をたまたま先に知った私は、今回もうっかり誤同定するところでした。
翅裏の斑点模様を図鑑とよく見比べると、ルリシジミではなくヤマトシジミでした。
翅を閉じたまま花序の上で向きを変えたり少し歩いたりしながら、口吻を次々に花へ挿し込んで吸蜜しています。

本種は尾状突起が無いのに左右の翅を互いに前後に擦り合わせている行動が、いつ見ても不思議です。
尾状突起を持つシジミチョウ科でよく見られる自己擬態行動が進化してくるための前適応なのか、それともヤマトシジミでは尾状突起が退化したのか、エコエボデボの研究で誰か解明して欲しいものです。
あるいは、翅表の鱗粉から♀を誘引する性フェロモンを放出するために擦り合わせている、という大胆な仮説はどうでしょう?

翅を閉じていると、ヤマトシジミの性別が見分けられません。
翅表の色を確認するために、花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@4:08〜)
羽ばたいた翅表の青が薄かったので、♂とようやく判明しました。


ヤマトシジミ♂@ニラ訪花吸蜜

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