2018/10/24

交尾したまま死んだアオカナブン♀♂

アオカナブン♀♂:死骸@交尾中
アオカナブン♀♂:死骸@交尾中

2018年7月下旬

里山の登山道に交尾中のアオカナブンRhomborrhina unicolor)♀♂ペアが死んで転がっていました。
腹面を見ると左右の後脚の根元が接していることから、カナブンの緑化個体ではなくてアオカナブンと確定できました。

小雨が降っていたのでスナップ写真を撮っただけで、すぐに死骸を採集しました。
もし晴れていれば、死骸に群がり始めたアリの様子を動画に記録していたでしょう。

森上信夫『樹液に集まる昆虫ハンドブック』p49にもアオカナブンの「交尾する個体」の写真が掲載されており、「♂は長大な交尾器をもつ」との記述がありました。


帰宅後に、交尾器の結合部を接写してみました。
小型の♀に大型の♂が背後からマウントし、無理やり交尾しようとして交尾器が抜けなくなったのかな?
♀にしてみれば酷い災難です。
♂の後翅が鞘翅の下に完全には畳み込まれておらず、腹端から後翅の端がはみ出ていました。
カナブンのように前脚の形状に性差があるかどうか、要確認。


アオカナブン♀♂標本:交尾中@方眼紙
アオカナブン♀♂標本:交尾中@方眼紙
アオカナブン♀標本:背面+交尾中@方眼紙
アオカナブン♀標本:腹面+交尾中@方眼紙
アオカナブン♂標本:背面+交尾中@方眼紙
アオカナブン♂標本:顔+交尾中@方眼紙
アオカナブン♂標本:側面+交尾中@方眼紙
アオカナブン♂標本:交尾器+交尾中@方眼紙
アオカナブン♀♂標本:交尾器結合部@方眼紙

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