2014年5月下旬〜6月上旬
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スズバチ♀の変態:蛹から羽化まで【スライドショー】
飼育下でスズバチ(Oreumenes decoratus)の蛹がときどき蠕動する様子を撮りました。
自然状態であれば蛹は繭に包まれ、更に母蜂が作った泥巣に封じ込められています。
黒化した蛹の表面で白い薄皮が中央部から剥け始め、脱皮(羽化)して成虫♀となりました。
残念ながら翅が少し曲がったままで、羽ばたいても上手く飛べないようです。
クチクラが硬くなると動き回り、外界に脱出しようとプラスチック容器を中から大顎でかじります。
蓋を開けてやると容器の外で身繕い。
以下は標本の写真。
平群庵昆虫写真館サイトによると、スズバチは顔色などで性別が見分けられるそうです。
今回得られた個体は3匹の中で一番発生が遅く、触角の根元の前面に黄色い部分がない(黒一色)ので♀のようです。
同じ泥巣から先に羽化した個体♂よりも大型でした。
本に書いてある通り、スズバチは雄性先熟でした。
残る1匹は蛹の変態中に容器をうっかり落としてしまい、衝撃から立ち直れず羽化しないまま死亡。(小型のおそらく♂)
シリーズ完。
側面 |
背面 |
側面 |
前伸腹節 |
腹背 |
顔 |
大顎 |
右触角 |
単眼、胸背 |
右翅の翅脈 |
腹面 |
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