2014年4月中旬・気温22℃
里山の尾根道に立てられた道標の天辺に無翅の冬尺蛾♀が止まっていました。
体表の模様が苔むした樹皮みたいで、もしこんな人工物ではなく自然の木の幹に止まっていたら優れた保護色になっていただろうと思わせます。
太った腹部の内部には卵が詰まっていそうです。
目を凝らしてみると、完全な無翅ではなく肩の辺りに短翅があります。
顔を接写しても口吻はありません。
腹端に毛束はありません。
体長14.5mm。
調べてみると、シロトゲエダシャク♀(Phigalia verecundaria)と判明。
♀は嬉しい初見です♪
同じ日に少し離れた場所で♂を見ています。
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短翅の下に触角をたくし込んでいるので、寝ているようです。(覚醒すると触角を外に出します。)
その場で触角と脚だけを少し動かしました。
日当たりが良すぎるせいで、冬尺蛾にとっては暑すぎるのかもしれません。
夜中になるのを待って、性フェロモンを放出して♂を呼び寄せ交尾するはずです。
撮影後、生きたまま採集して持ち帰りました。
▼つづく▼
室内板壁で休むシロトゲエダシャク♀(冬尺蛾)
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