2013年4月中旬
軒下に作られたオオフタオビドロバチの泥巣を発掘して謎の繭を採集しました。
今のところ、寄主オオフタオビドロバチの育房に寄生したキアシオナガトガリヒメバチの前蛹だろうと考えています。
前の記事はこちら→「ドロバチに寄生した蜂の前蛹の蠕動」繭を切り開いて蜂の子を取り出してから13日後、異変に気づきました。
驚いたことに、プラスチックの飼育容器内にいつの間にか絹糸を張り巡らしています。
休眠越冬から目覚めた前蛹が自らの無防備な状態に気づき、再び口から絹糸を吐いて繭を紡ごうとしているようです。
腹端に黒い粒が付着しているのは、排泄した糞と思われます。
私のこれまでの(うろ覚えの)知識では、こうした行動は蜂の前蛹の定義※に反する気がして、一体どういうことなのか頭を抱えてしまいます。
(※ 蜂の終齢幼虫は前蛹になって初めて排便し、前蛹で越冬するはずです。)
このハチは繭を紡いだ後、その中で前蛹にもならず終齢幼虫のままで休眠越冬していたのでしょうか。
謎は深まるばかりですが、無事にこのまま育ってくれるでしょうか?
つづく
円形の飼育容器(100円ショップで買ったコスメ容器)は直径31mm。 |
容器の底に絹糸を張り巡らした。 |
脱糞した。 |
黒い糞 |
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