2012/02/15

雪原に直立して辺りを見渡す野生ニホンザル



2012年1月上旬

遊動する群れを追ってニホンザルMacaca fuscata fuscata)の母子が雪原を歩いて来ます。
この白毛の子猿は母猿におんぶせず自力で歩いて付いて来ます。
勝手に母子関係かと想像したのですが、違うのかもしれません。
車道の脇の電柱まで辿り着くと、母猿が後脚ですっくと立ち上がり辺りを見回しました。
直立すると電波発信器付きの首輪が目立ちます。
山里の猿害対策として群れの遊動を随時把握するためにテレメトリー調査をしているのだろうか。
首輪を付けた猿は小声で鳴いてから(クーコール?)車道を横断しました。
雪が壁のようにそびえ立つ対岸も身軽に登ると再び二本足で直立して振り返り、見張りを務めました。
どなたかこの首輪付き猿の性別を教えて下さい。
(股間が赤いのは♂の陰嚢なのかな?)
後続の母猿は子猿をおんぶして運んでいます。

更に続々と猿が雪原を突っ切り車道に向かって来ます。
車道の手前でまた一頭が直立し、車の通過と横断のタイミングを見計らっているようです。
ヒト基準で見ると、直立と言ってもやや中腰の姿勢です。
それでも安定したバランスでしっかり立っていられるようです。
至近距離で野生のニホンザルが仁王立ちする姿を目の当たりにして静かな感動を覚えました。
「立った立ったクララが立った♪」
短い観察でしたが、ニホンザルの二足歩行は見られず、常に四足で歩行していました。



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