2026/05/18

朽ちた木片を味見するニホンザル幼獣の謎

 

2024年9月中旬・午前11:45頃・晴れ 

用水路の岸に座ったニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)が空を見上げながら、痒い右腿を右手で掻いています。 
その背後から2頭の子猿が現れました。 

1匹の子猿が朽木の欠片を拾い上げ、口に咥えて齧りました。
食べられる餌ではないはずですが、横に居る母親は子猿の異食を制止したり叱ったりしませんでした。 
子猿が朽木の欠片を本当に咀嚼してすべて飲み込んだらびっくりしますが、すぐに吐き出したので、乳歯が生えた幼獣による「歯固め」的な行動ですかね? 


【考察】 
ChatGPTに相談してみました。 

Q1: ニホンザルの乳歯はいつから生えてくるか? 

A1: ニホンザル(ニホンザル)の乳歯は、かなり早い時期から生え始めます。 研究では、最初の乳切歯(前歯)は生後1か月未満で萌出し始める個体も多く、だいたい生後数週間〜1か月頃には前歯が見え始めます。乳歯列全体は、生後約1年までにほぼ完成します。([J-STAGE][1]) 萌出順序はおおむね: 1. 下・上の乳中切歯 2. 側切歯 3. 犬歯・第1乳臼歯 4. 第2乳臼歯 という流れです。([J-STAGE][1]) 野外観察でも、春生まれの子ザルは初夏には小さな前歯が見え始め、秋にはかなり乳歯がそろってきます。永久歯への交換は1歳以降から始まります。 [1]: 


Q2: ヒトの赤ちゃんでは歯が生え始めると、何かを噛みたくなるのでオシャブリを与えたりするが、ニホンザルでも同様か? 9月中旬の野外観察で、ニホンザルの幼獣が朽木の欠片を拾って噛んでいた。横に居た母親はそれを見ても叱ったり制止したりしなかった。朽木の欠片に栄養価があるようには思えないので、乳歯が生えた幼獣による「歯固め」の行動と解釈してみたのだが、どうだろうか。 


A2: 十分あり得る解釈です。少なくとも、「栄養摂取そのもの」よりも、口腔感覚・咀嚼練習・探索行動として木片を噛んでいた可能性は高いと思われます。

ヒト乳児の「歯固め」と完全に同じ概念として確立しているわけではありませんが、霊長類の幼獣では、歯の萌出期にさまざまな物体を口に入れたり噛んだりする行動がよく見られます。ニホンザルでも、

  • 木片

  • 樹皮

  • 小枝

  • 母親の毛

  • 自分の手足

などを口でいじる行動は普通に観察されます。

特に、あなたの観察のように、

  • 「朽木片そのものに明確な栄養価がなさそう」

  • 「飲み込むより噛むこと自体が目的に見える」

  • 「母親が制止しない」

  • 「乳歯萌出期と時期的に一致する」

という条件なら、「歯の違和感を和らげる」「咀嚼運動の練習」「感覚探索」の複合的行動として解釈するのは自然です。

また、ニホンザル幼獣は離乳前後に“mouth-oriented exploration(口を使った探索)”が非常に多く、ヒト乳児の oral exploratory behavior に近い側面があります。霊長類では手で触るだけでなく、口で材質・硬さ・味・温度を確かめる行動が発達初期に重要だからです。

一方で、慎重に言えば、「歯固め目的だった」と断定するのは難しいです。野外では次のような別解釈も残ります。

  • 単なる遊び

  • 採食の模倣

  • 将来的な採食技術の練習

  • 微量の菌類・昆虫・樹液を舐めていた

  • 感覚刺激そのものを楽しんでいた

特に朽木は、昆虫幼虫・菌糸・腐植臭など情報量が多い素材なので、幼獣にとって興味対象になりやすいです。

したがって、行動記述としては、

乳歯萌出期の幼獣による oral exploratory behavior

possible teething-related chewing behavior

くらいの慎重な表現が学術的には安全だと思います。

もし映像があるなら、

  • 実際に咀嚼していたのか

  • 舐めるだけだったのか

  • 飲み込んだか

  • 何分くらい続いたか

  • 反復したか

  • 同齢個体にも見られたか

などを確認すると、解釈の精度がかなり上がります。

道端で日光浴するツマグロヒョウモン♀が飛び立つまで【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年9月下旬・午後12:00頃・晴れ 

郊外の住宅地でツマグロヒョウモン♀(Argyreus hyperbius)を砂利道で見つけました。 
小石の上に乗って半開きの翅を開閉しています。 
蝶の影を見ると、太陽を背にして日光浴いることが分かります。 
斜め上から見下ろすアングルなので、口吻の状態がよく見えませんでした。 
たぶん、小石を舐めるミネラル摂取はしてないと思います。 

飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:46〜) 
風に翅が煽られつつも、道端を歩いて前進しています。 
最後は方向転換をしてから、力強く羽ばたいて飛び去りました。 


※ 動画の一部(後半)は白飛びしていたので、編集時に自動色調補正を施しています。

2026/05/17

発情しそうなホンドタヌキ♀の体に尿をかけて匂い付けする♂【トレイルカメラ:暗視映像】アロマーキング

 



2025年2月下旬・午後18:05頃・気温7℃・日の入り時刻は午後17:34

落葉した二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 

日が暮れた晩に、タヌキの♀♂ペアが巣口Rに来ていました。 
体格のやや大きな個体が♂です。 
手前の♂が隣りにいた♀の体に排尿マーキングしました。 
左後脚を上げて♀に小便をかけたのです。 
初めて見る行動でびっくりしました。 
♂がマーキングしたかった細い落葉灌木の近くに♀が居て、どくのを待つのが面倒だったから?などと思ったりもしたのですが、発情期に特有の匂い付けだと分かってきます。 

再び♂が♀の背後から腰の辺りに排尿マーキング。 
さっきとは逆の右後脚を上げて小便しました。 
一夫一妻制のタヌキ♂が、発情しそうなパートナー♀を自分のものだと強く主張しているのです。 
「俺の匂いに染めたい!」ということなのでしょう。
♀はパートナー♂から尿をかけられても嫌がらず、腰を落として雪面に座ったままおとなしくしています。 
ホンドタヌキ♂による♀へのアロマーキングを1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:00〜2:00) 

次に♂は、♀に対他毛繕いしました。 
腰の辺りの毛皮を舐めています。 

やがて、タヌキの♀♂ペアは右を凝視・警戒してから、相次いで右に立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

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