2023/12/28

雨夜に巣材集めを始めたニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2023年5月中旬


シーン1:5/14・午後19:18・(@0:00〜) 
小雨がぱらつく晩に、ニホンアナグマ♀(Meles anakuma) がせっせと巣材集めを始めました。 
落ち葉などを前脚で抱え込みながら、右奥にある巣穴Rに後ろ向きで入りました。 
雨で巣材が濡れている(湿っている)はずなのに、気にせず搬入しました。 
すぐに同じ巣穴Rから外に出ると、身震いしてから左の二次林へ向かいました。 
ちらっとカメラ目線をくれた際に、右目の小さな♀個体であることが確認できました。 


シーン2:5/15・午前3:43・(@0:38〜) 
日付が変わった深夜未明、雨は止んでいました。 
♀が左手前の巣穴Lから外に出て来ました。 
画面の左端で軽く立ち上がると、低木に前脚を掛けました。 
カメラの死角で何か作業しています。
灌木の茂みがガサガサ動いているので、枝についた葉を直接採取して寝床(敷き藁、巣材)として集めているようです。 
落ち葉だけでは量が足りないのでしょう。 
少しずつ後退しています。 
巣穴に辿り着く前に、尻切れトンボで録画が終わってしまったのが残念です。 


シーン3:5/16・午前3:12・(@2:08〜) 
翌日も未明に♀が巣材を巣穴Rへと運び込んでいました。 
カメラの電池が消耗していて、細切れの映像になってしまいました。 


※ 動画の一部は、編集時に自動色調補正を施しています。 
残念ながら、この時期は1台のカメラでしか撮れていません。 


アナグマ関連の本を読むと、使い古した巣材や濡れた巣材を外に出して干すのだそうです。(寄生虫対策?) 
今回のアナグマは逆に、濡れた落ち葉を巣材として運び込んだので、とても驚きました。 
濡れ落ち葉は寝床として冷たいですし、地中でカビが生えたりしないのか?と心配になります。 
何か緊急事態が勃発し、新しい巣材が急遽必要になったのでしょうか? 
出産が近いので新しい巣材を産室に持ち込んだのか?と想像したものの、私の予想は外れました。 
この翌日になんと…。 


送電塔の巣内で抱卵するチゴハヤブサ♀(野鳥)

 



2023年5月中旬・午後13:10頃・晴れ 

前回から4日後に送電塔#20の様子を見に来てみると、1羽のチゴハヤブサFalco subbuteo)が巣の縁に立って辺りをキョロキョロ見渡していました。 

私が移動して逆向きから撮影すると、警戒を解いたチゴハヤブサがようやく西を向いて巣内に座り込みました。 
抱卵を始めたということは、この親鳥は♀なのでしょう。 
頭部がたまに少しだけ見えます。 
巣の外に突き出ている尾羽根が細かく震えているのは何故でしょう? 
風は吹いてないはずなので、嘴で羽繕いしているのでしょう。 
♂は採餌に出かけているのか、姿が見えません。

交通量の多い交差点ではじっくり撮影できず、通りすがりに短時間の観察しかできませんでした。 
撮影行為そのものが親鳥にストレスを与えるかもしれないので、むしろ私の撮影に歯止めがかかって好都合かもしれません。 
良くないことに、交差点を掘り返す道路工事が始まり、騒音が酷いです。 
こんな喧騒がある街なかでも平気で営巣する猛禽がいることが驚きです。 

残念ながら、チゴハヤブサの姿を見たのはこの日が最後でした。 
結局ここでは繁殖を止めてしまいました。 
近くで騒々しい道路工事が始まったり、鉄塔の真下で草刈り作業をしたりと、人為的なストレスが多くて耐え難い環境だったのでしょう。 
チゴハヤブサが居なくなった後に送電塔#20でカラスが営巣することもなく、古巣はそのまま放置されました。

2023/12/27

雨の降る朝夕に巣穴へ出入りするニホンアナグマ【トレイルカメラ】

 



2023年5月中旬 

雨の降る朝夕にニホンアナグマMeles anakuma)が巣穴に出入りする様子をまとめました。 
薄明薄暮の時間帯です。
アナグマは雨が降っても活動するようです。


シーン1:5/14・午前4:37・(@0:00〜)日の出時刻は午前4:27。 
日の出直後にトレイルカメラが起動すると、小雨がぱらついていました。 
手前の巣穴Lから出てきたと思われるアナグマが、奥の巣口Rの手前で身震いしてから入りました。 

その少し後にキジ♂(Phasianus versicolor)が近くの農地(または休耕地)でケンケーン♪と勇ましく鳴いて縄張り宣言する声(母衣打ち)が聞こえました。 


シーン2:5/19・午後17:32・(@0:19〜)日の入り時刻は午後18:48。 
5日後の夕方も雨でした。 
近くの田畑でトラクターが土を耕しているようで、振動・騒音が持続的に響いています。

小雨が降る中、アナグマが巣穴Rから出て右へ立ち去りました。 
♀なのかヘルパー♂なのか、性別不明です。 


シーン3:5/19・午後17:34・(@0:31〜) 
出巣Rすると、右へ立ち去りました。 


シーン4:5/19・午後17:37・(@0:48〜) 
出巣Rすると、身震いしてから右へ。 


シーン5:5/19・午後17:40・(@1:01〜) 
出巣Rすると、身震いしてから獣道を歩いて手前へ(画面の右下隅へ)。 


シーン6:5/19・午後17:44・(@1:21〜) 
出巣Rしたアナグマが身震いしてから、広場を経由して獣道を左へ。 


入巣Rのシーンが撮れてないのに、巣穴Rから出てくるアナグマが連続で5回も撮れたのが、まるで手品を見せられているようです。 
私は未だアナグマの個体識別をしっかりできていないのですが、まさか5頭以上の♀が同じ巣穴に同居していて、次々に出巣Rしたのでしょうか? (そんな馬鹿な!) 
私の知らない別の巣穴からも出入りしているとしたら、登場個体が重複してるかもしれません。 
トレイルカメラのセンサー感度など技術的な問題で、入巣Rシーンを撮り損ねているだけという気もします。 
別アングルに設置したもう1台のトレイルカメラには撮れていませんでした。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 雨音が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


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