2023/01/11

ニラの花蜜を吸うスズバチ

 

2022年8月下旬・午前8:55頃・晴れ 

山麓の農村部の道端に咲いたニラの群落でスズバチOreumenes decoratus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
花から花へと忙しなく飛び回り、吸蜜シーンをじっくり撮れませんでした。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:20〜) 
触角の根元の前面が黄色くないので♀ですかね? 

2023/01/10

夜の林道で水溜りを避けて歩くホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年8月下旬 

里山の林道でヌタ場と思しき水溜りをトレイルカメラで見張っていると、2夜連続でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が通りかかりました。 

シーン1:8/28・午後21:06 
水たまりを避けるように林道の右端を歩いて、右から左へ通り過ぎました。 
後に分かったことですが、タヌキは林道を外れて奥の斜面を下る獣道を選んだようです。 

シーン2:8/29・午後21:18 (@0:08〜) 
どうしても自動センサーカメラの起動が遅れてしまうのですが、前日とは逆のルートでタヌキが谷側の斜面から林道に登場した気がします。 
今回もタヌキは暗闇の林道で水たまりを避けて林道の端を歩き、左から右へ通過しました。 
進行方向には水場があるので、池畔に設置した別のトレイルカメラをチェックしてみたものの、タヌキは写っていませんでした。 

 ※ 動画編集時に自動色調補正を施して、明るく加工しています。 



アカタテハ終齢幼虫の巣作りも兼ねたトレンチ行動【マクロ動画】

 

アカタテハの飼育記録:2022年#4 



2022年8月下旬・午後16:00頃・室温24℃ 

アカタテハVanessa indica)の幼虫による巣作りには、明確な「完成状態」はありません。
造巣がある程度進むと、食餌と同時並行かつ臨機応変に行われます。 
マクロレンズを装着して造巣行動の一部を接写してみました。 
終齢幼虫が白い絹糸を吐いて食草クサコアカソの赤い葉柄の間に何本も張り巡らせています。 
糸の張力で周囲の葉や穂先を引き寄せ、巣材として綴り合わせるのです。 
絹糸を見やすいように、背景を黒にするべきでしたね。 

やがて、赤い葉柄の下面を齧り始めました。(@0:30〜) 
茎に切れ目を入れて、巣材として加工しやすく(折り曲げやすく)しているのです。 
この工作をしないと、巣材の茎や葉柄を曲げようとしても、それに逆らう茎の弾性に糸の張力が負けて切れてしまいます。 
穂先についた実を食べる前のトレンチ行動も兼ねていると考えられます。 
茎に大きく傷を付け、防御物質の流入を防いでから、ゆっくり食餌するのです。 
しかし、アカタテハ幼虫が齧っているクサコアカソ茎の傷口から防御物質を含む汁は滲み出していませんでした。 
植物の種類によっては、白い乳液(ラテックス)などが傷口から分泌されます。 

折れ曲がった果穂の先に糸を付けて、周囲の葉などと一緒に巻き込んで隠れ家を作ります。 

【参考文献】 
 井出純哉「アカタテハの巣作り行動」@環境Eco選書『チョウの行動生態学』の第3章p39〜50 

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