2020年10月中旬・午後13:10頃・くもり
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オカワカメの花で獲物を待ち伏せするチョウセンカマキリ♀緑色型アカザカズラ(別名オカワカメ)の花に居たチョウセンカマキリ♀(Tenodera angustipennis)を手掴みで生け捕りにして、識別点を確認しました。
胸部の前脚のつけ根の間に橙色斑があるのがチョウセンカマキリの特徴です。
後翅の色で見分ける方法もあるのですが、片手でカメラを持って動画撮影しながらだとカマキリの後翅を広げられないので今回はやれませんでした。
元居たオカワカメの花に戻してやると、すぐに登って行きました。
長年この見分け方をしていたのですが、うろ覚えだったのでネット情報を見直すと、自信が無くなってきました。
胸がオレンジ色の個体はチョウセンカマキリと書いてあるサイトも多く、だとするとこの個体はオオカマキリ♀ではなくチョウセンカマキリ♀になります。
やはり横着せずに後翅も確認すべきでしたね…。
【追記】
「生きペディア」というサイトの解説記事「チョウセンカマキリとオオカマキリ、見分けや違いは何?!」を読んで初めて知ったのですが、顔に走る緑色の縦条でも見分けられるのだそうです。
オカマキリもチョウセンカマキリも前頂部に3本の緑の帯があり、頭楯部から上唇部にかけて2本の線になって繋がっています。この前頂部から頭楯部への左右の2本の帯はチョウセンカマキリの方が上唇部から先端に行くにつれ、狭くなってゆきます。そして頭頂部の3本の濃い緑の帯もオオカマキリは細く、チョウセンカマキリは太い帯です。そして上唇部の濃い緑の帯の色の薄い部分はチョウセンカマキリが狭まって見えます。
今回私が出会った個体の顔写真を見ると、緑の縦帯が3本あったことから、やはりチョウセンカマキリと判明しました。
両者(オオカマキリとチョウセンカマキリ:しぐま註)は形態や行動が似ているにもかかわらず、オオカマキリが、山ぎわや林縁のクズ、ススキ、セイタカアワダチソウ、ササ類などが混生する草地に多いのに対して、チョウセンカマキリは、水田やその休耕地および開けた草原に多く、両種はある程度すみわけている。ただし、林縁などのオオカマキリの優占地でも、チョウセンカマキリが少しは生息していることが多いのに対して、水田周辺の環境では、オオカマキリがまったく見られないことがある。(p95〜96より引用)
今回の撮影現場は平地の新興住宅地で、すぐ裏には水田や休耕田が広がっていました。
したがって、いかにもチョウセンカマキリの生息地に相応しい環境です。
恥ずかしながらこの年齢になってようやく近縁2種の見分け方をマスターしたので、馴染みのなかったチョウセンカマキリを改めて飼育してみるつもりです。