2020/01/17

収穫後の畑に捨てられたトウモロコシを拾い食いするハシボソガラスとスズメの群れ(野鳥)



2019年8月下旬

▼前回の記事
トウモロコシ畑を守る鳥害対策グッズ類

トウモロコシ畑の右半分が収穫され、根元から刈り取られていました。
収穫後の区画で2羽のハシボソガラスCorvus corone)が採食していました。
トウモロコシの枯れ葉を嘴で次々にめくって餌を探しています。
隠れている虫を捕食するのかと思いきや、地面に転がっている(捨てられた?)トウモロコシの穂を見つけると、足で押さえつけながら黄色い穀粒を美味そうに啄み始めました。

警戒心の強いスズメPasser montanus)の群れも、カラスの様子を見て安全確認すると、収穫後のトウモロコシ畑に次々と舞い降りて採食を始めました。

このトウモロコシ畑には以前から2種類の鳥害対策グッズが設置してありました。
鷹がプリントされた鳥よけカイトが竿から吊り下げられていますが、この日は無風なので動きがありません。
期待された鳥よけ効果が全く失われ、その下でハシボソガラスやスズメが平気で落穂拾いしています。
カイト(凧)が畑に長期間設置されたままだと、鳥も虚仮威しだと学習して怖がらなくなってしまうのかもしれません。

手前の地面にはハシブトガラスを模した黒いプラスチック模型が転がっていました。
トウモロコシの収穫と共に、お役御免になったようです。(以前はカイトと同じく竿から吊り下げられていました。)
カラス模型の近くでハシボソガラスとスズメが採食(落穂拾い)しないということは、若干の鳥よけ効果が残っているのかな?
撮影している私に対して警戒し距離を取っているだけかもしれません。

ちなみに、このトウモロコシ畑は全体が電気柵で囲われていますが、これは野生動物(哺乳類)が入って来られないようにするための対策です。
鳥は空から飛来するので、電気柵では防鳥効果が期待できません。

畑の左半分は収穫前のトウモロコシ畑が残っているのに、野鳥が餌の豊富な収穫前の区画に侵入して食害しないのは不思議でした。
私が見ている間は遠慮しているのかもしれません。
もしかすると、収穫前のトウモロコシ畑は穂に未だ種が育って無くて、鳥にとって魅力が無いのでしょうか?
収穫前のトウモロコシ畑に回り込んでよく見ると、もう一つの鳥よけカイト(鷹型)が守っていました。


ハシボソガラス2(野鳥)@収穫後トウモロコシ畑+採食
鳥よけグッズ:カラス模型@収穫後トウモロコシ畑
鳥よけカイト(鷹型)@収穫後トウモロコシ畑:無風

交尾相手を足蹴にするエサキモンキツノカメムシ



2019年8月下旬・午前10:15頃

川沿いに生えたヌルデの葉に乗って交尾中のエサキモンキツノカメムシ♀♂(Sastragala esakii)を見つけました。
下側に居る大型の個体がおそらく♀なのでしょう。
その♀が後脚で相手の腹端を蹴るような(擦っている?)謎の動作を繰り返していました。
この♂とはもう別れたくて交尾器の結合部を引き抜こうとしているのでしょうか?
それなら♀は嫌がって♂を引きずるように歩き回っても良さそうなものです。
ところがしばらくすると、♀も動かなくなりました。
その間、上側に居る♂はひたすら静止しています。

エサキモンキツノカメムシのトレードマークとなっている胸部小楯板のハートマークは、上の♂が黄色で下の♀が白色でした。


▼関連記事(12年前の撮影)
エサキモンキツノカメムシの交尾


エサキモンキツノカメムシ♀♂@ヌルデ葉+交尾
エサキモンキツノカメムシ♀♂@ヌルデ葉+交尾。左上で別個体が訪花中

2020/01/16

岩場でクサガメ♀の甲羅に乗る♂



2019年8月下旬・午後13:40頃


▼前回の記事
クサガメ♂の岩登り


蓮池の岩場でクサガメMauremys reevesii)♂成体が隣の大型の♀(※)の甲羅に前足を掛けて横からのしかかろうとしていました。
(※ クサガメは♂よりも♀の方が大型になるのだそうです。)
上に乗った♂は喉をヒクヒクさせています。
やがて上の♂が向きを変え、互いに前後逆方向になりました。
交尾目当てのマウントではないことがはっきりしました。
クサガメの交尾は水中で行なうのだそうです。
まさか別個体の甲羅と認識せずに、ただの大きな岩だと思って登ろうとしているのかな?

1年前にもここで同様のシーンを見ています。

そのときは、♀の上に乗った♂だけがちゃっかり日光を浴びていました。
▼関連記事
クサガメ:親亀の上に子亀を乗せて?


岩が幾つも並んでいる中でも亀の甲羅干しに適した岩というのは、実は限られています。
しかし亀が日光浴をするために岩の争奪戦をしている様子を私は見たことはありません。
「親亀の上に子亀」状態になれば、後から来た個体も日光を浴びることが可能になります。
逆に、下になってしまった大型♀は、どうして怒ったり上の♂を振り落としたりしないのでしょうか?
全く気にする様子もなく寛容でした。
ヒトの世界で日照権の侵害は民事訴訟になったりします。
このとき2頭が居る岩は、平らで広いものの周囲に繁茂するハスの葉に遮られて日陰になっていました。

手前にある尾根のように細くて狭い岩は日当たりが良く、別の若い小型のクサガメaが跨って甲羅干しをしていました。
更にもう1匹の若い小型の個体bが、手前にある別の狭い岩(日当り良好)に上陸しました。
この個体は、甲羅が苔むしたような緑色でした。

気づけば岩場に計5匹の亀が大集合していました。
その内訳は、大型のミシシッピアカミミガメ×1、クサガメ♂成体×1、小型の若いクサガメ×2、大型のクサガメ♀×1でした。
日光に対して各個体の体の向きはバラバラでした。



つづく→池の岩場に集まる生き物の営み【10倍速映像】亀・鯉・鴨


クサガメ♀♂@蓮池:岩場+乗り上げマウント
クサガメ:若い個体a@蓮池:岩場+甲羅干し
クサガメ:若い個体a@蓮池:岩場+甲羅干し
クサガメ:若い個体b@蓮池:岩場+甲羅干し

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