2016/07/11
キリの花蜜を吸うウスバアゲハ
2016年5月中旬
里山でキリの花に来る送粉者はクマバチなどのハナバチ類だけでしょうか?
桐の花は非常に強い芳香を辺りに漂わせて昆虫を誘惑しているのに、蝶類は滅多に訪花しないようです。
一本のキリ高木の傍で長時間粘って執念深く監視したところ、ようやくウスバアゲハ(=ウスバシロチョウ;Parnassius citrinarius)の吸蜜シーンを撮れました!
ニアミスした2頭が求愛飛翔を始めることもありました。
花から飛び立つラストシーンのみ、1/4倍速のスローモーション。
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チョウ・ガ(鱗翅目),
訪花
2016/07/10
路上で暴れる飛べないコマルハナバチ♀の謎
2016年5月中旬
水田脇の夜道で様子のおかしいコマルハナバチ♀(Bombus ardens ardens)を見つけました。
営巣開始の早いコマルハナバチの場合は、この時期でも創設女王ではなくワーカーでしょう。
弱っていて飛べないようです。
こうした瀕死状態のマルハナバチを時々見かけます。
寿命なのか、農薬散布の影響なのか、飛んでいて走行車にぶつかったのか、うっかり有毒植物から採餌した中毒症状なのか、色々と推理するものの原因は不明です。
採集した標本を後日、接写してみたら、顔に白い糸屑のような物が絡みついていました。
夜に採集したので現場では全く気づきませんでした。
採餌活動の途中でクモの網に捕まりかけ、命からがら逃げてきた蜂なのかもしれません。
顔に付いたクモの粘着糸を落とそうと必死で身繕いしていたのでしょう。
ただし、採集後に付いたゴミである可能性もあります。
ありあわせの採集容器内に足場や保湿のためにその辺の雑草をむしって蜂と一緒に入れておいたのですが、その生葉にクモの巣が付いていたかもしれません。
今回、蜂を採集した目的は、近縁種のクロマルハナバチとコマルハナバチを自分でしっかり見分けられるようにするためです。
『日本産マルハナバチ図鑑』p116の検索表を見比べて、特に後脚基跗節の形状に注目してみました。
幅が狭くて外縁の弧のカーブが緩いことから、コマルハナバチで大丈夫だと思います。
腹面 |
後脚内面 |
後脚外面 |
顔+クモの糸? |
毒針 |
前翅の翅脈 |
Labels:
ハチ・アリ(膜翅目)
雪面で屍肉を食べるハシボソガラス(冬の野鳥)
2013年3月上旬
晴れた庭で2羽のハシボソガラス(Corvus corone)が雪面で仲良く並んで採食していました。
採食メニューは正体不明ですが、動画撮影中は腐った植物のように見えました。
すぐ近くの用水路から水草を掬って来たのか、あるいは堆肥や生ゴミを漁ったのかもしれない、と思いながら見ていました。
しかし後でスナップ写真をじっくり見直すと、どうやら腐りかけた動物(ネズミやモグラ?)の死骸のようです。
カラスは繊維質の臓物を脚で押さえつけながら嘴で引っ張り啄んでいます。
仲間が食べている隙を盗んで少し餌をかっさらいました。
先に一羽が餌を咥えたまま飛び去りました。
残された一羽も屍肉を完食せずにトコトコ歩いて立ち去りました。
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