2012/12/25

マガネアサヒハエトリ幼体(蜘蛛)



2012年9月中旬

参道のお地蔵さんで見つけたマガネアサヒハエトリPhintella arenicolor)の幼体です。

雨が降りそうで薄暗いですけど、大きな単眼が赤く光っています。
人懐こく手に乗ってくれました。
左の第3歩脚が根元から欠損していますけど、未だ幼体なので脱皮する度に少しずつ再生することでしょう。
          
一時捕獲して炭酸ガス麻酔下で接写してみました。

方眼紙に乗せて採寸すると、体長3.5mm。







クロアゲハ♀がタニウツギに訪花吸蜜



2012年6月中旬

カラスアゲハ♀(Papilio bianor)と思われるアゲハチョウ(春型)がタニウツギに訪花して蜜を吸っていました。
後翅の裏面に白い帯がないのでミヤマカラスアゲハではありません。
♂なら前翅表中央に性標があるはずです。




【追記】
YouTubeのコメント欄にて、横室稜さんよりクロアゲハ♀(Papilio protenor)だとご指摘を受けましたので、訂正します。


2012/12/24

虫カビに感染したフキバッタ♀死骸に交尾を試みる♂



2012年9月中旬

参道に立つお地蔵さんの衣装に交尾中のフキバッタの一種(種名不詳)が止まっていました。
ところが♂♀ペアの様子がおかしい。
♀は昆虫病原糸状菌(Entomophaga grylli ?)に冒されて死んだようで、干からびた腹部がちぎれています。
死んだ♀の背中に♂がマウントしていますが当然、交尾器は結合していません。
こちらは生きている証拠に、♂の触角に軽く触れたら反応しました。

病める時も健やかなる時も、死がふたりを分かつまで愛することを誓います。
美しい純愛の形と見るか、♂の悲しい性(さが)に涙するかは人それぞれでしょう。
例えばトノサマバッタの♂は♀に似た物なら何でも(黒っぽい角柱に対しても)誤認して飛びついてくるらしいので、このフキバッタ♂も♀の生死を問わず衝動的にマウントしてしまったのでしょう(死姦、屍姦?)。
このままマウントを続けたら間違いなく虫カビの胞子に接触感染してしまうはずです。
ミイラ取りがミイラになる様子を定点観察できたら面白そうと思ったのですが、翌日には♂の姿はありませんでした。

もし死ぬ前に次の♀と交尾できたら更に感染を広げることになります。
こうなると性病(性感染症)と同じですね。


【追記】
死骸を食べに来た可能性(共食い)もありそうです。





ランダムに記事を読む