2023年9月下旬・午後14:10頃・晴れ
里山の雑木林を抜ける山道を私が下っていると、前方の地面(?)から飛び立った蝶が私の足元にまとわりつきました。
履いていた長靴の底に横から止まったので、驚きました。
窮屈な体勢で見下ろしながら、動画を撮り始めました。
蝶の正体は翅裏が銀白色のウラギンシジミ♂(Curetis acuta paracuta)でした。
靴底に付いていた泥を口吻の先で舐めてミネラル摂取しています。
ウラギンシジミは人懐っこく(無防備に)近寄ってくる習性があります。
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私がバランスを崩して足を動かしてしまったので、ウラギンシジミ♂は飛んで逃げてしまいました。
少し飛んだだけで、道端に自生するクリ幼木の葉に止まりました。
もしかすると、この山道でウラギンシジミ♂は縄張りを張って♀を待ち構えていたのかもしれません。
翅を広げて日光浴しています。
翅表が鮮やかなオレンジ色なので、♂と分かりました。
私はまだウラギンシジミの♀を見たことがありません。
ウラギンシジミ♂が飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:45〜)
下山を急いでいた私は、蝶が自発的に飛び立つまで待てず、今回は物を投げつけて飛び立たせました。
ウラギンシジミ♂は、頭上に物体の影が近づいただけで敏感に素早く飛び去っていました。
余談ですが、生物調査で野外を歩く際には、長靴が結局一番便利なことが分かってきます。
特に、雨上がりで下草が濡れていたり、地面が泥濘になったり、薮漕ぎを迫られたりしたときに、その威力を発揮します。
高価で高性能な登山靴(トレッキングシューズ)はもちろん素晴らしいのですが、1年間で靴底が磨り減って履きつぶすことを考えると、気楽に買い換えられる長靴のコストパフォーマンスが際立ってきます。
どうせ山中で他のヒトと出会うことは滅多にありませんから、足元のお洒落を気にしても仕方がありません。
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