2020/11/18

オオウバユリの花に止まり身繕いするニクバエの一種

 

2020年8月上旬・午後16:40頃・晴れ 

オオウバユリの花弁の外側にニクバエ科の一種(種名不詳)が止まって休んでいました。 
風で揺れてもハエは飛んで逃げずに身繕いを始めました。 
左右の前脚を擦り合わせたり顔を拭ったりと、化粧に余念がありません。  
しばらく待ってもオオウバユリの花粉や花蜜を舐める行動は見られませんでした。

この夏はオオウバユリの送粉者を調べるため自生地に何度か通ってみたものの、しっかり吸蜜する訪花昆虫を一度も見かけませんでした。 
やはり予想通り、薄暗いスギ林には昆虫があまりやって来ないのでしょう。 
それとも、見に行った時間帯の問題かな?
しかし秋になると無事に結実したので、受粉を媒介する送粉者が来ていることは間違いありません。
もしかすると、虫媒花とは限らないかもしれません。(たとえばカタツムリ?)
日陰(暗い杉林)でヤブ蚊の襲来に耐えながら一日中待ち構えるのは撮影の効率が悪そう(精神衛生にも悪そう)なので、来年は明るい日向に咲くオオウバユリを探してみることにします。

【追記】 
9日後の8月中旬、オオウバユリの花が散った後に実が膨らんでいました。  
その未熟果の天辺にもハエが休んでいました。 
 これは偶然でしょうか? 
未だ咲いている花も少しあったので、やはりハエが吸蜜に来ているのかもしれません。

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