2020/07/05
早春の里山を遊動する野生ニホンザルの群れ
2020年3月中旬・夕方
早春の里山で遊動中の野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。
例年なら未だ雪深いはずなのに今年は異常な暖冬で、低山にはほとんど雪が残っていませんでした。
下山中の私が山道で立ち止まっていたら、少し下の斜面から獣の鳴き声♪が聞こえました。
ニホンザルのクーコールか?と気づいた私はフリーズして気配を消します。
パキパキと小枝が折れるかすかな音も近づいてきます。
落葉した藪の隙間から灰色の毛皮が動いて見えたのでカモシカと思いきや、その正体はやはり野生ニホンザルでした。
単独あるいは2頭が連れ立って三々五々と同じ方向に遊動していますが、全体としては比較的小さな群れという印象です。
猿も私の存在に気づいているようです。
私から隠れるように山道を逸れて藪の中に迂回したり、歩きながら藪の隙間からこちらをチラッと見たりしながら、遊動を続けます。
人馴れした群れのようで、私がじっとしていれば特に怯えたり大騒ぎで逃げたりすることはありませんでした。
雑木林の斜面を遊動中、立木に少し登ってから隣の木に飛び移る個体もいました。(ラストシーン)
ニホンザルはときどき立ち止まって林床の植物を何か採食しています。
座って緑の葉(常緑植物?)を左手でちぎって口に運びましたが、採食メニューは不明です。
早春の里山の地味な風景に彩りを添えているのは、黄色い花芽をぶら下げたキブシ灌木の群落です。
ニホンザルがキブシのつぼみを食べたら面白いと思ったのですけど、全く興味を示しませんでした。
ニホンザルにとって厳しい冬よりも異常気象による暖冬の方がありがたいはずです。(死亡率も低いはず)
興味のある方はブログ内検索で「ニホンザル 3月」と検索してみてください。
例年ならこの時期も里山には根雪がしっかり残っています。
※ 藪の奥で遊動する地味な毛皮のニホンザルを強調するために、動画編集時に自動色調補正を施しています。
少しどぎつい色合いになってしまいました。
生憎この日は古いハンディカムしか持ってこなかったので、手ブレ補正しても抑えきれないほどブレブブレの映像です。
ときどきカメラの近くでカサカサ、カシャカシャ♪と聞こえる音が耳障りで申し訳ありません。
私がコンビニで買った菓子パンを山中で食べようとして包装を開けたところでニホンザルの群れに遭遇し、手に持ったまま撮影を続けたからです。
邪魔な荷物を地面に置いて撮影に専念しようか迷ったのですが、私が余計な動きをすると野生動物は警戒して逃げてしまうかもしれません。
万一パンを猿に奪われると野生動物に餌付けすることになってしまい、猿害を助長することになります。
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