2017年7月下旬
白いスイレンの花が咲いていた池でハグロトンボ♀(Calopteryx atrata)が葉に止まって翅を開閉していました。
ハグロトンボが地上で翅を繰り返し開閉するのは、縄張りを主張する誇示行動なのだそうです。
ちょっとフォトジェニックな映像になりました。
一向に飛び立つ気配がありません。
『日本のトンボ』でハグロトンボの習性を調べると、
成熟♂は日中、川辺の植物や石に静止して縄張り占有する。気温の高い日には、時おり翅をパッと開く。 (p47より引用)
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ハスの葉で翅を開閉誇示するハグロトンボ♀
【追記】
新井裕『トンボの不思議』によれば、
羽は体温保持とも関係していそうだ。羽を閉じていた方が熱を逃がしにくいだろうが、太陽熱で体を温めるためには、羽を開いて受光量を増やした方がよいかも知れない。盛夏時に活動するハグロトンボは、止まっているときに頻繁に羽をぱっと開いてすぐ閉じる動作を繰り返す。私は、この動作は上昇した体の熱を放出しているのではないかと想像している。(p68より引用)この説は初耳で面白かったので、忘れないように抜き書きしておきます。
サーモグラフィカメラで動画撮影してみたら面白そうです。
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