2018/04/19

キヅタの花蜜を吸うコガタスズメバチ♀



2017年9月中旬

ブロック塀を覆い尽くしたキヅタ(別名フユヅタ)のマント群落でコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が何匹も訪花していました。
今回キヅタに訪花していたスズメバチ類の中でコガタスズメバチが最も多い優占種でした。
キヅタの花は雄性先熟ですが、コガタスズメバチ♀は雌しべが突き出た雌性期の花、多数の雄しべが伸びた雄性期の花、と両方の花から別け隔てなく吸蜜していました。
したがってキヅタの送粉者として働いていることが分かりました。
しかしコガタスズメバチは花粉が付着しそうな体毛が少ないので、送粉者としてハナバチほど有能ではなさそうです。

同じ花にハエが来ていてもコガタスズメバチは追い払ったり狩ったりしませんでした。
もっとも、飛翔能力はハエの方がはるかに敏捷なのでコガタスズメバチ♀が攻撃しても易々と逃げてしまうでしょう。
スズメバチ類も千客万来でしたが、異種間での争いも見られませんでした。
独り占め(占有)する必要もないぐらい蜜源が豊富なのでしょう。


コガタスズメバチ♀@キヅタ訪花吸蜜(雌性期の花)
コガタスズメバチ♀2@キヅタ訪花吸蜜(上:雄性期の花、下:雌性期の花)

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