2013年2月下旬
里の集落で野生ニホンザル(Macaca fuscata)の群れが居座って樹上採食しています。
落葉樹の樹皮を剥いでいる映像を集めてみました。
冒頭では発信器の首輪を付けた成獣の姿もあります。(睾丸らしきものが見えるので♂?)
私には樹種が見分けられませんけど、これがもし庭木や果樹なら深刻な猿害ということになります。
老齢の♀ |
中央下の個体は♂ |
立ち上がって幹を直接かじる白猿 |
樹皮を剥がれた枝は遠くからでも白々と目立ちます。
猿の群れが遊動して去った後で食痕の写真を撮ると、樹皮を剥いだ跡に歯形がくっきり残っている枝もあります。
雪面に食べ残しの樹皮が散乱しています。
剥がされた樹皮が枝から白い紐のように何本も垂れ下がっている木もあります。
集中的に樹皮を食害された木は維管束形成層にダメージを受け、枯れ死してしまう気がします。
しかしこれを食害とか狼藉、惨状といった一方的な言葉で表現し糾弾するのはフェアではないでしょう。
ニホンザルも厳冬期を生き延びるのに必死ですし、ヒトの引き起こす森林破壊に比べれば可愛いものです。
それでもやはり、こうした惨状を目の当たりにすると心配になります(心穏やかではいられません)。
幹の樹皮食いの場合、シカは歯の跡が縦筋に残るが、サルの場合は縦横に残るため、サルの樹皮食いと特定できる。『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』p42より
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