2011年9月中旬・夕方・気温26℃
山の麓の神社仏閣にて、丸々と太ったオニグモ♀成体が巨大な網を張っていました。
大きく店開きした枠糸を辿って固定点を調べてみると、
- 下草のエノコログサの茎や穂先
- 境内の木柱、屋根の軒先
- 杉の大木の葉先
夕方に様子を見に行くと、毎日行われるらしい網の張り替え作業で新しい横糸を張り始めたところでした。
自然光でクモの糸や網がきちんとカメラに写るアングルを探すのに苦労しましたが、垂直円網の斜め下から見上げるアングルだと西日に当たって光って見えます。
三脚を据えカメラのピントを網の甑(こしき)部分に固定しました。
円網の正面から撮るには本格的な照明機材を持ち込み強い光を当て続けないといけないようです。
写真でインターバル撮影するか迷ったのですが、結局は動画でひたすら長撮りすることに。
15倍速の早回し映像をご覧下さい。
クモのドキュメンタリーなどでありがちな定番のネタですけど、自分でいざ実際に撮ろうとするとそれなりに難しくやりがいのある課題(テーマ)でした。
くるくるくるっと中心に収束していく動きは見ていてとても気持ち良いです。
網の外側から内側へと螺旋状に粘着性の横糸を張りながらクモが旋回する向きは最後まで一定でした(反時計周り)。
クモは途中で休むことなく一気に造網しました。
日没後の終盤はつるべ落としに暗くなったので、白色LEDの懐中電灯でクモを照らしながら撮影を続行しました。
晴れの予報だったのに怪しい蜘蛛行き雲行きとなり、次第に風が吹き始めました。
風で激しく網が揺れてもクモは平気で、淡々と網の完成を急ぎます。
(つづく→「垂直円網に横糸を張るオニグモ♀:最終段階とこしきの処理」)
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