2011年9月上旬・深夜
エンマコオロギ♂♀(Teleogryllus emma)ペアの飼育記録
♂は交尾直後こそ大人しいものの、すぐに情熱的な求愛歌を奏で始めます。
ところが♀は今回その気がないようで、しつこく迫られても知らぬ顔で、面倒臭そうに逃げ回ります。
♀が求愛を受け入れて♂にマウントしないとコオロギの交尾は始まらないので、主導権・選択権は♀にあります。
振られ続けても交尾拒否されてもめげずに頑張る♂の様子をご覧下さい。
実は♀の腹端近くの左側には前回の交尾で受け取った精包がぶら下がっています。
持ち歩いている間に汚れたのか、白色から褐色に変化しています。
精包には♀の交尾をしばらく抑制する成分が含まれているのだろうか。
※コオロギ♀が産卵するためには飼育容器に土を入れておく必要があります。撮影時は未だ入れてませんが、後日ちゃんと土を入れてやりました。
【追記】
ネット上で見つけた専門的な論文※を一読すると、どうやらエンマコオロギ♀による求愛行動拒否と求愛行動無視とを専門家は使い分けているようです。しかしその区別が記述されておらず、素人の私が少し観察しただけでは違いが未だよく分かりません。
※「人工再生音が生体へ及ぼす影響 : 2種の求愛歌BGMがエンマコオロギの求愛・交尾行動へ与える効果(2006)」
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