2025/01/24

ニホンアナグマが冬眠する巣穴の1つに侵入して内見するホンドタヌキ3頭【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年2月下旬・午前0:50頃・気温-1℃ 

 同じ穴の狢。内見 

シーン0:2/20・午後13:42・くもり・気温20℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が冬眠する営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 
林床にちらほらと残雪があり、まるで早春のような光景ですが、季節外れの雪解けです。
今季は異常な暖冬のために雪解けが早く進みました。 
画面の左右に2つの巣口L、Rがあります。 

シーン1:2/28・午前0:48・くもり・気温-1℃(@0:04〜) 
監視カメラが深夜に起動すると、雪解けが更に進んで林床にはうっすらとした残雪があるだけです。 

3頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が同時に現れました。 
林縁を右から左に来た個体aがアナグマの巣口Lの匂いを嗅ぐと、そのまま中にゆっくり潜り込みました。 
一方、初めから巣口Lを点検していた個体bは、個体aに場所を譲って左に一旦立ち去りました。 
すぐにまた左からセットに戻ってきて、今度は右側に回り込んでアナグマの巣口Rを調べています。 
一足遅れて左から登場した個体cも巣穴Lに興味津々で、巣口Lで順番待ちをしているようです。 
個体aに続いて個体cも入巣Lしそうだったのに、見届ける前に1分間の録画時間が終わりました。 


シーン2:2/28・午前0:50・(@1:04〜) 
個体cは結局、巣穴Lには入らなかったようです。 
個体bと一緒に巣口Rの匂いを嗅ぎ回っていました。 
しかし中には侵入せずに、相次いで右へ立ち去りました。 

しばらくすると、ようやく個体aが左の巣穴Lの内見を済ませて外に出てきました。(@1:36〜) 
狭い巣口に頭から入って頭から出てきたということは、巣内で方向転換したことが分かります。 
毛皮に付いた土を振り落とすために激しく2回身震いしてから、仲間の後を追って右へ向かいます。 
巣口Rに寄り道したかもしれませんが、録画時間が打ち切られました。 


【考察】 
この3頭のホンドタヌキは親子(♀♂ペアと子供)なのか、それとも若い3兄弟姉妹なのか、私には見分けられません。
アナグマの巣穴に対する行動に個性(性格?)があるようで、興味深い思いました。 

1頭の大胆なタヌキがアナグマの巣穴Lに侵入したものの、アナグマが怒って撃退することはありませんでした。
一方、巣穴Rにはタヌキの3頭とも入りませんでした。 
ということは、巣穴Lが空き巣で、巣穴Rでアナグマが冬眠していると考えるのが自然でしょう。 
アナグマのセットから立ち去る前に誰も排尿マーキング(匂い付け)しなかったということは、空き巣を内見してみてもあまり気に入らなかったようです。


日本の食肉類:生態系の頂点に立つ哺乳類』という専門書の第4章:斎藤昌幸・金子弥生「タヌキ」を読むと、「同じ穴の狢」について書いてありました。
(タヌキは)自ら穴を掘ることはない。そのため、ニホンアナグマ(Meles anakuma)やアカギツネなどの巣穴を自分で掘るほかの食肉目動物の穴を利用することがある。このとき同じ巣穴内部を利用することになるが、冬季にはこの共同利用を実現するために、ほぼ毎日のようにタヌキがアナグマの巣穴を訪れて、巣穴の利用タイミングをうかがっていた事例がある。(中略)タヌキがアナグマとの遭遇を回避しつつ巣穴を共有していることを観察し、時間的なニッチ分割の可能性を示唆した。(p99より引用)

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 




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落葉した枝とフェンスを伝って水路内に降りる若いニホンザル

 

2023年12月中旬・午後16:00頃・くもり・日の入り時刻は午後16:24 

山麓を流れる用水路の近くで、薄暗い夕方に若いニホンザルMacaca fuscata fuscata)と遭遇しました。 
 落葉した広葉樹(ブナ科?)の横枝が水路の上に張り出しています。 
その細い横枝に子猿が伏せた姿勢で私の様子を興味津々で眺めていました。 
子猿が上体を起こして振り返ったら、バランスを崩して木から落ちそうになりました。 
「猿も木から落ちる」衝撃映像が撮れるかと内心期待したものの、子猿はすぐに体幹と腹筋で体勢を立て直しました。 
気まずそうに(?)痒い膝を手でボリボリ掻いています。 
やがて横枝の上で方向転換すると、枝先から腕を伸ばして、フェンスの手摺に降りました。 

さて、この個体の性別はどちらでしょう? 
手摺を伝い歩いて上流に去るニホンザルの尻や股間をしげしげと見ても、若い♀の性皮なのか、若い♂の小さな睾丸なのか、素人にはよく分かりません。 
胸に乳首は見えませんでした。 
成獣なら発情期になると尻と顔が真っ赤になりますから、この個体は発情前の若い個体ということは分かります。 
若い♀と思っているのですが、もし間違っていたらご指摘願います。 

驚いたことに、最後は手摺から水路内に降りて、死角に消えました。 
田んぼに灌漑する農業用水路なので、秋の稲刈りが終わると冬の間は水を流さなくなります。 
水路の幅は2.5m、コンクリート岸壁の高さは1.6mでした。 
しつこく撮影を続ける私から隠れたかったのか、それとも空の水路内に何か餌を見つけたのかもしれません。 
すぐにまた水路内から自力でコンクリート岸壁を登り、手摺に戻っていました。(映像なし) 
実は群れの仲間と一緒にねぐらに向かって遊動しているのです。 

夏の間もこの個体群のニホンザルたちは、同じ水路に積極的に入っていました。 
関連記事(4年前の撮影)▶  

2025/01/23

暖冬で雪のないニホンアナグマ越冬用営巣地を横切るハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年2月下旬・午後19:43・気温3℃ 

平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が冬眠する営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 
暖冬のために林床の残雪は完全に溶け去り、まるで早春のような光景になっていました。 

ある晩、ハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)が久しぶりにやって来ました。 
アナグマの巣口Rの横を通り過ぎる際も、さほど興味なさそうです。 
巣穴の主であるアナグマに遠慮しているのかな? 

夜行性であるハクビシンの目にはタペータムが発達しているため、赤外線を反射してギラギラと白く光ります。 
トレイルカメラで様々な野生動物を観察していると、ハクビシンの目はトップレベルで強く輝きます。 

ハクビシンは南方系の外来種なのに、雪国にも適応して冬眠しないで活動しているのが驚きです。 


つづく→ 


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