2023/07/03

アリに噛まれて飛び去るオオモモブトハナアブ♀

 

2022年9月上旬・午前11:55頃・くもり 

山道の横の苔むしたハリギリ(別名センノキ)大木の根元でホバリング(停空飛翔)する昆虫がいました。 
縄張りを張っていたのか、あるいは私の汗を舐めようと飛来したのか、分かりませんでした。 
てっきりマルハナバチかと思ったのですが、林道脇に露出した石の上に着陸したのでズームインしてみると、マルハナバチにベーツ擬態したオオモモブトハナアブ♀(Matsumyia jesoensis)でした。 
 「カオグロ」オオモモブトハナアブではありません。 
側面からは分かりにくいのですけど、左右の複眼は中央で接していないので♀と判明。 

石の上で微小なアリ(種名不詳)に右中脚の先端(跗節)を噛まれ、慌てて飛び去りました。 
微小なアリにしてみれば、ただでさえ視力が悪いのに巨大なアブの全身像は把握できませんから、蜂に擬態しているかどうかなんて預かり知らぬところです。
オオモモブトハナアブ♀を攻撃して追い払ったというよりも、噛み付いて獲物かどうか味見してみたのでしょう。
つまり、アリに対してベーツ型擬態は通用しません。

オオモモブトハナアブ♀は近くの幼木の葉に止まり直したものの、すぐにまた飛び立ちました。 
音量を上げるとオオモモブトハナアブ羽音♪がかすかに聞こえます。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:30〜) 

※ 羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。



2023/07/02

晩秋の水場で喉の乾きを癒やすニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 



2022年11月中旬・午後・晴れ 

里山の水場に設置するトレイルカメラの位置を変えてみました。 
泉を見下ろすようにカメラを固定して、水場に来る野生動物を見張ります。 
すると、遊動する野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが水場にやって来ました。 

シーン1:11/17・午後15:42・気温8℃ 
落ち葉が降り積もって少し浅くなった池の左岸からニホンザル♀が身を乗り出し、水面に口を付けています。 
水面に波紋が広がっていまるものの、猿が水を飲む音は聞き取れません。 
手前に生えたスギの枝葉が邪魔ですね…。 
喉を潤した猿は林道の方へ歩き去りました。 
尻の状態から♀成獣だと分かります。 
画面の右上隅の奥に別個体がちらっと見えました(子ザル?) 


シーン2:11/17・午後16:00・気温6℃ (@0:33〜) 
18分後に、別個体と思われるニホンザルがまた水場の左岸で水を飲んでいました。 
その後は林道の方へ元気に駆けて行きました。 


シーン3:11/17・午後15:40・気温7℃ (@0:46〜) 
画面の左下隅で白っぽい毛皮のニホンザルが池の水を飲んだようですが、監視カメラの死角でよく見えません。 
耳を澄ますと、猿が小声で鳴く声♪が聞こえます。 

しばらくすると、画面の左上奥の斜面を遊動する個体が遠くに写りました。 
水場の方に近づいて来ます。 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
状況を説明しやすいように、動画素材の順番を入れ替えました。 


関連記事(同所で4ヶ月前の撮影)▶ 


山道を歩くセンチコガネ♂とアリの遭遇

 

2022年8月中旬・午前11:00頃・晴れ 

低山で落ち葉に覆われた尾根道をセンチコガネ♂(Phelotrupes laevistriatus)が足早にせかせかと歩いていました。 
稜線の左右は雑木林です。 

通りすがりのアリ(種名不詳)がセンチコガネ♂の背中に乗りました。 
すぐに降りたので、攻撃では無さそうです。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:21〜) 

最後にセンチコガネ♂は落ち葉の下に潜り込んで身を隠しました。 
しかし、近くに獣糞は見当たりませんでした。
採集したかったのに、見失ってしまい残念。

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