2023/01/27

深夜の溜め糞場ではしゃぎ回り格闘遊びをする2頭のホンドタヌキ幼獣【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年9月上旬・午後23:27頃・気温20℃ 

里山のスギ林道にある溜め糞場sを自動撮影カメラで監視していると、2頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が右から縦列でやって来ました。 
共に「フサ尾」で、なんとなく若い(幼獣?)兄弟姉妹のような気がします。 
後続の個体はやや興奮しているのか、尻尾を斜め上にピンと伸ばしていました。 

ニホンアナグマMeles anakuma)が残した溜め糞場で立ち止まると、頻りに周囲の匂いを嗅いでいた 先頭個体が身震いしました。
先頭個体が急に左へ走り出すと、釣られてもう一頭もはしゃいだように駆け去りました。 
このとき、タヌキの溜め糞場は迂回して通り過ぎました。 

すぐにまた1頭aが左から戻って来ました。 
タヌキの溜め糞場の手前で立ち止まり、しゃがみかけたら(排便姿勢?)、後ろからもう1頭bが全力疾走で駆け抜けました。 
bは林道上でUターンすると、排便中の個体aに跳びかかりました。 
幼獣bはとにかく元気があり余っているのか、はしゃいだようにaの周囲を跳ね回り、右へ走り去りました。 
aは林道に座り込んだまま、ポカンと見送っています。(暗闇でも相手が見えているのか?) 
もし排便中なら、腰を地面に落とさないはずです。 
bが再び右から駆け戻ると、座り込んだaの周囲を跳ね回ります。
 aの首筋に背後から噛みついたのは、群れ内で序列を決めるマウンティングのような優劣行動なのでしょうか? 
このとき、キュウ♪とか、カッ♪という短い鳴き声を発しました。 
短い映像からも2頭の性格の違いが伺えますが、私には性別が見分けられません。 
まさか交尾行動なのかと思って調べると、タヌキの発情期は冬らしい。
タヌキの繁殖期について説明すると、発情期になり共寝をするのは2月下旬~4月 (参考:タヌキ好きが集まるブログより引用)
やはり交尾や兄弟喧嘩というよりも、ふざけて遊んでいるだけでしょう。
組み伏せられたaが暴れてbを振りほどき、左へ走り去りました。 


※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
カメラ自体が一定のリズムで発するノイズがうるさくなるので、音声編集ソフトAudacityを使ってノイズを除去しました。




タラノキの花蜜を吸うミドリヒョウモン♂の群れ

 

2022年9月上旬・午後15:30頃・晴れ 

里山でタラノキの灌木を山菜として栽培している区画があります。 
白くて目立たない花が咲いていました。 
季節外れに狂い咲きしたのかと思いきや、調べてみるとタラノキはこの時期に咲くのが普通らしい。 
そこに複数のミドリヒョウモン♂(Argynnis paphia)が訪花していました。 
半開きの翅をゆるやかに開閉しながら吸蜜しています。 
なぜか♂ばかりが集まっているのに、互いに喧嘩(排斥)しませんでした。

2023/01/26

深夜の池を泳いで渡るヘビ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年9月上旬・午後23:45頃 

山中の泉をトレイルで監視していると、真夜中に蛇が現れました。 
対岸の草むらで白く光る目が動いています。 
水際でしばらく躊躇してから、鎌首をもたげました。 
水面を素早く泳いで右岸へ渡りました。 
蛇行による泳ぎはビックリするほど速いですね。 
草が生い茂る右岸の崖を蛇行して登って行きます。 

モノクロの暗視映像ではヘビの種類を見分けられません。 
しかし候補として、ヤマカガシが挙げられます。 
実は約3週間前の8月中旬の昼間に、この池の左岸でヤマカガシRhabdophis tigrinus)を目撃しているからです。 
池畔に育ったミズナラの根本を私が何気なく覗き込んだら、ヤマカガシが崖をスルスル登って逃げて行きました。 
証拠映像を撮り損ねた悔しさを鮮明に覚えています。 
この池にはオタマジャクシやカエル、野ネズミなどが豊富ですから、お気に入りの狩場なのでしょう。 
泳ぐヤマカガシも昔に見たことがあります。 
関連記事(6年前の撮影)▶ 水路を泳いで渡るヤマカガシ 


トレイルカメラの電池が消耗していて、設定した録画時間(1分間)よりも早く切れてしまいました。
池を渡り切ったところまで尺に収まってくれたのは奇跡です。
何よりも不思議なのは、なぜ自動撮影カメラでこの映像が撮れたか?ということです。 
爬虫類のヘビは変温動物ですから、いくら動き回ってもセンサーが反応して起動するはずはありません。 
動画には写っていませんが、対岸の草むらで夜行性の野ネズミを追跡中だったのかな?
あるいは、直前に飛来したコウモリが一瞬だけ横切ったのかもしれません。 

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