2022年9月上旬・午後23:27頃・気温20℃
里山のスギ林道にある溜め糞場sを自動撮影カメラで監視していると、2頭のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が右から縦列でやって来ました。
共に「フサ尾」で、なんとなく若い(幼獣?)兄弟姉妹のような気がします。
後続の個体はやや興奮しているのか、尻尾を斜め上にピンと伸ばしていました。
ニホンアナグマ(Meles anakuma)が残した溜め糞場で立ち止まると、頻りに周囲の匂いを嗅いでいた 先頭個体が身震いしました。
先頭個体が急に左へ走り出すと、釣られてもう一頭もはしゃいだように駆け去りました。
このとき、タヌキの溜め糞場は迂回して通り過ぎました。
すぐにまた1頭aが左から戻って来ました。
タヌキの溜め糞場の手前で立ち止まり、しゃがみかけたら(排便姿勢?)、後ろからもう1頭bが全力疾走で駆け抜けました。
bは林道上でUターンすると、排便中の個体aに跳びかかりました。
幼獣bはとにかく元気があり余っているのか、はしゃいだようにaの周囲を跳ね回り、右へ走り去りました。
aは林道に座り込んだまま、ポカンと見送っています。(暗闇でも相手が見えているのか?)
もし排便中なら、腰を地面に落とさないはずです。
bが再び右から駆け戻ると、座り込んだaの周囲を跳ね回ります。
aの首筋に背後から噛みついたのは、群れ内で序列を決めるマウンティングのような優劣行動なのでしょうか?
このとき、キュウ♪とか、カッ♪という短い鳴き声を発しました。
短い映像からも2頭の性格の違いが伺えますが、私には性別が見分けられません。
まさか交尾行動なのかと思って調べると、タヌキの発情期は冬らしい。
タヌキの繁殖期について説明すると、発情期になり共寝をするのは2月下旬~4月 (参考:タヌキ好きが集まるブログより引用)やはり交尾や兄弟喧嘩というよりも、ふざけて遊んでいるだけでしょう。
組み伏せられたaが暴れてbを振りほどき、左へ走り去りました。
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
カメラ自体が一定のリズムで発するノイズがうるさくなるので、音声編集ソフトAudacityを使ってノイズを除去しました。