前回の記事:▶ ガガンボを捕食する雪国のイオウイロハシリグモ(蜘蛛)2021年12月上旬・午後12:30頃・晴れ
食後のイオウイロハシリグモ(Dolomedes sulfureus)亜成体はクローバーの葉の上に乗って休んでいました。
横から口元を見ても獲物はもう見えません。
クモの食事は体外消化で固形物を飲み込むことはありません。
食べ残したガガンボの残渣があるはずなのに、それを捨てるシーンを見届けられませんでした。
食後の身繕いも見ていません。
のんびり日光浴しているクモのすぐ目の前の枯草で微小な虫(トビムシの仲間?)が徘徊しています。
しかし、満腹したクモは飛びかかって狩ろうとしません。
やがてクモが草の茂みの中をウロウロと徘徊し始めました。
草の下に潜り込む際に腹部の下面がちらっと見えたのですが、外雌器の有無は確認できませんでした。
触肢は♀タイプで、時期的におそらく亜成体だと思います。
黒光りする大顎(牙)が目立ちます。
遂にイオウイロハシリグモは残雪の上を走り出しました。
残雪から露出したパッチ状の草地を渡り歩いています。
草の根際に開いた穴に潜り込んだり雪面にまた出てきたりと、活発に徘徊しています。
右の第2および第3歩脚が根元から欠損した6本脚の個体でも歩行に支障はありません。
※ 基本的に映像素材を時系列順に並べただけですが、最後のシーン(@1:38〜)だけは一番始めに(獲物を捕食する前に)この個体を見つけたときの様子です。ついでに追加しておきました。