2022/01/04

山中の水場で水浴するカケス(野鳥)【トレイルカメラ】

 

2021年10月上旬・午後16:00頃・くもり(日の入り時刻は午後17:10) 

山中の水場にトレイルカメラ(無人センサーカメラ)を設置しようと思ったきっかけは、私が横を通りかかった際に数羽のカケスGarrulus glandarius)がけたたましく鳴きながら水場から飛び去ったのを見かけたからです。 
野鳥の水浴シーンが撮れそうだと期待して、水場に監視カメラを据えました。 
カケスはとにかく警戒心が強くて、私が普通にカメラを構えても自然な行動を滅多に撮らせてくれません。 
カラス科のカケスは賢いので、私がブラインドに隠れて隠し撮りしようとしてもすぐに見破られそうです。 
トレイルカメラのおかげで、カケスがリラックスして水浴するシーンを初めて撮ることができました。 
ジャージャー♪という耳障りな警戒声を発しないカケスの姿は新鮮です。 

未だ日の入り前の午後なのに、鬱蒼とした雑木林の山中は一日中薄暗いのか、暗視モードで記録されていました。 
画面全体がピンクで不自然な色調の映像をモノクロに加工しました。 

雨が上がっても水場の水量は安定していて、さほど増していませんでした。 
画面右の岸辺で1羽のカケスが水浴びしていました。 
翼で跳ね上げるパシャパシャ♪という水音が聞こえます。 
水浴を中断すると、岸から池の上に張り出した細い枝に飛び乗りました。 
翼を軽く震わせ、横枝に嘴を擦りつけました。 
画面奥の対岸に飛び降りると、さっきとは別の浅瀬で水浴を再開。 

姿がよく見えないのですが、どうやら周囲の樹上にもう1羽のカケスも来ているようです。 
夕方の行水を済ませたカケスは水場から飛び立つと、画面右から池の上に張り出している枯れ木の先に止まり直しました。 
ぴょんぴょん跳んで枯れ木を登り、画角の外に消えました。 
水浴後の羽繕いをしたかどうか不明です。 
最後は、枯れ木から画面の奥の森に向かって飛び、樹上に止まり直しました。 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


関連記事(1年後に新機種を使い高画質のフルカラーで撮影)▶ 山中の池で水浴するカケス【野鳥:トレイルカメラ】

雨の夜に水場の横を通り過ぎるニホンイノシシ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2021年10月上旬・午前3:21および午後19:06 

里山の水場に設置した無人センサーカメラ(トレイルカメラ)にニホンイノシシSus scrofa leucomystax)の暗視映像が撮れていました。 
一度は絶滅した山形県内でイノシシはもはや幻の野生動物ではなくなったようです。 

シーン1: 午前3:21
雨が降る深夜に1頭が林道の右から登場しました。 
赤外線カメラで両目が白く光っています。 
カメラの存在に気づいてしまったのか、なぜか水場には近づかずに引き返してしまいました。

シーン2: 午後19:06 
同じ日の15時間40分後、今度は2頭で水場の横の林道に左から現れました。 
雨は止んでいます。
地面の匂いを嗅ぎながら2頭が前後して歩いて来ます。 
この2頭には体格差がありました。 
親子ではなく♀♂ペアなのでしょう。 
イノシシの体格には性的二型があり、♀<♂らしい。 

水場の奥の林道を右往左往しながら採食しています。 
池畔まで近づいて来たものの、今度も水場に入って泥浴びしたり水を飲んだりしませんでした。 
カメラの録画時間(最大で90秒間)が切れて、尻切れトンボの映像になってしまいました。 

実は水場の岸(画面中央)に茹でたクリの実を試しに数個置いておきました。
野生動物が食べてくれるかと期待したのですが、逆にヒトの手汗の匂いが残る餌が不自然に置いてあるとイノシシは罠かと疑ってしまい、異常に警戒したのかもしれません。 
後日に私が現場入りするとクリは1個も減らずに残っていてカビが生えかけていました。 
水源を汚染しそうなので慌てて遠くに投げ捨てました。 
生のクリの実なら食べてくれたかな?
これに懲りて、今季はストイックに給餌なしで野生動物の活動をトレイルカメラで記録することにします。





2022/01/03

止まり木でも飛翔中も鳴き続ける♪ノスリ(野鳥)

 

2021年9月下旬・午後12:00頃・くもり
前回の記事:▶ 飛来したノスリが携帯電話の中継塔に止まる(野鳥)

山麓の道端に立つ電柱の天辺にノスリButeo japonicus)が止まって小声で(静かに)ピーエ♪と鳴いていました。 
先程まで止まっていた携帯電話の中継塔にノスリの姿はもう無かったので、おそらく同一個体だろうと考えています。 

電柱から飛び立つと右に旋回し、先程と同じモミ大木の下方の横枝に止まり直しました。 
樹上でもノスリが鳴く声♪がかすかに聞こえます。 

しばらくモミ樹上で休んでから、再び飛び立ちました。 
強風を利用してくるりと輪を描きながら帆翔しています。 
滑空と羽ばたきを交互に繰り返し、今度はドイツトウヒ(別名オウシュウトウヒ)の梢に止まり直しました。 
枝には未熟な細長い球果が下向きに多数ぶらさがっています。 

止まり木から飛び立つ瞬間をまたもや撮り損ねてしまいました。 
強風の曇り空を背景に飛ぶノスリを見上げると、翼の先端の羽根だけ上に反り返っています。 
私の真上まで偵察に来るようになりました。 
飛び回ってから再びお気に入りのモミ大木の横枝(別の枝)に着陸。 
樹上でも嘴を大きく開いて鳴いています。 

すぐにまた止まり木から飛び立つと、私の頭上を旋回しました。 
上空から急降下したので私に対する威嚇のディスプレイ飛翔を始めたかと思いきや、そのまま先程のモミ横枝に止まりました。
関連記事(3ヶ月前の撮影)▶ 対人威嚇の波状飛翔ディスプレイを繰り返しながら鳴くノスリ(野鳥)
すぐに再び強風を利用してフワリと飛び上がり、私の頭上を通り過ぎました。 
羽ばたきと滑翔を交互に繰り返すものの、強風に流されそうになっています。 

 一連の飛翔行動をどう解釈すべきでしょうか? 
鳴きながら飛び回り、止まり木を落ち着き無く変えていました。 
しつこくカメラを向ける私を警戒していたのかもしれません。 
あるいは、ノスリは(顔見知りである)私のことなど眼中になくて、帆翔の高度を上げることができずに困っていたのかもしれません。(風待ち) 
地上に居る私の体感では横風が強く吹いていたのですが、曇っていたので上昇気流が足りなかったのでしょう。 
幼鳥が飛行訓練をしていた可能性もありますが、個体識別できていません。

今回のノスリは特定のモミ大木に離着陸を繰り返し、その周囲を飛び回るので、もしかして営巣木ではないかと私は疑い始めました。 
しかし、このモミの木にズームインして上から下まで探しても巣の構造物は見当たりませんでした。 
見落としているかもしれないので、モミ巨木の真上にドローンを飛ばして詳しく調べてみたいものです。 

ノスリが縄張りとしている田園地帯には、稲穂を食害する鳥を追い払うための鳥追いカイト(鷹型)が設置され、風に舞っていました。 
猛禽類の飛ぶ姿に似せて作られていますが、ノスリはこの虚仮威しの凧に対して攻撃することもなく無反応でした。

※ ノスリの鳴き声が風切り音で聞き取りにくいので、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

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