2020年10月中旬・午前11:20頃・晴れ
モンキチョウ(Colias erate poliographus)は大抵の場合、翅の色で性別を簡単に見分けることができるので、配偶行動を観察するのに適しています。
今回も翅が白い個体が♀、黄色い個体が♂です。
例外的に黄色い翅の♀も居るらしいのですが、私は見た記憶がありません。
モンキ:白色では必ず♀だが、黄色には♂のほか、♀でも黄色になるものが見られ(黄色型)、この場合、正確には腹端の交尾器による判別が必要である。(フィールドガイド『日本のチョウ』p79より引用)郊外のナス畑の端にコンパニオンプランツとして植えられたマリーゴールドの花で♀(白)が吸蜜していると、♂(黄)が飛来して♀の近くでホバリング(停空飛翔)を始めました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。
その後に等倍速でリプレイします。
♂(黄)から求愛された♀(白)は、腹端を持ち上げながら翅を羽ばたいて交尾拒否の意思表示をしました。
マリーゴールドの花からモンキチョウ♀(白)が飛び立つと、すかさず♂(黄)も追いかけ、空高く舞い上がりました。
秋の青空を背景に求愛の乱舞になったものの、すぐに♀(白)が振り切って逃げて行きました。
同一の♀♂ペアかどうか不明ですが、前後して240-fpsのハイスピード動画でも求愛飛翔を撮ってみました。(@0:58〜)
マリーゴールドの花畑から舞い上がり、♀♂ペアの乱舞が始まりました。
空中で軽くぶつかる程、♂は♀の近くを飛んでいました。
♂(黄)が♀(白)のすぐ目の前で羽ばたき、着陸を促しています。
ハイスピード動画の撮影中はカメラの仕様でピントの位置が固定されてしまうのですが、今回は乱舞するモンキチョウ♀♂に奇跡的にピントが合い続けました。
♂(黄)が諦めて飛び去り、♀(白)はマリーゴールドの花に着陸しました。