2021/03/01

モンキチョウ♀♂の求愛飛翔と交尾拒否:マリーゴールドの花畑にて【HD動画&ハイスピード動画】

 

2020年10月中旬・午前11:20頃・晴れ 

モンキチョウColias erate poliographus)は大抵の場合、翅の色で性別を簡単に見分けることができるので、配偶行動を観察するのに適しています。 
今回も翅が白い個体が♀、黄色い個体が♂です。 
例外的に黄色い翅の♀も居るらしいのですが、私は見た記憶がありません。
モンキ:白色では必ず♀だが、黄色には♂のほか、♀でも黄色になるものが見られ(黄色型)、この場合、正確には腹端の交尾器による判別が必要である。(フィールドガイド『日本のチョウ』p79より引用)
郊外のナス畑の端にコンパニオンプランツとして植えられたマリーゴールドの花で♀(白)が吸蜜していると、♂(黄)が飛来して♀の近くでホバリング(停空飛翔)を始めました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
その後に等倍速でリプレイします。 
♂(黄)から求愛された♀(白)は、腹端を持ち上げながら翅を羽ばたいて交尾拒否の意思表示をしました。
マリーゴールドの花からモンキチョウ♀(白)が飛び立つと、すかさず♂(黄)も追いかけ、空高く舞い上がりました。 
秋の青空を背景に求愛の乱舞になったものの、すぐに♀(白)が振り切って逃げて行きました。 

同一の♀♂ペアかどうか不明ですが、前後して240-fpsのハイスピード動画でも求愛飛翔を撮ってみました。(@0:58〜) 
マリーゴールドの花畑から舞い上がり、♀♂ペアの乱舞が始まりました。 
空中で軽くぶつかる程、♂は♀の近くを飛んでいました。 
♂(黄)が♀(白)のすぐ目の前で羽ばたき、着陸を促しています。 
ハイスピード動画の撮影中はカメラの仕様でピントの位置が固定されてしまうのですが、今回は乱舞するモンキチョウ♀♂に奇跡的にピントが合い続けました。 
♂(黄)が諦めて飛び去り、♀(白)はマリーゴールドの花に着陸しました。

羽化直後の♀しか♂を受け入れないのか、♂の求愛が成就して交尾に至る過程を今回も観察できませんでした。
 
モンキチョウ♂(黄)@マリーゴールド訪花吸蜜

2021/02/28

ミシシッピアカミミガメが池の岩場で甲羅干し

 

2020年7月上旬・午後15:50頃・晴れ 

蓮池でいつもの岩場にミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が1匹だけ登ってのんびり日光浴していました。 
珍しく動きが活発で、平らな岩の上で少しだけ方向転換しました。 
錦鯉や黒い鯉が岩場の周囲を泳ぎ回っています。
 この日もクサガメの姿を見かけませんでした。

 

脱皮前の眠で微動するフクラスズメ(蛾)亜終齢幼虫【50倍速映像】

 

フクラスズメ(蛾)の飼育記録#2

▼前回の記事 
カラムシの葉を食べるフクラスズメ(蛾)幼虫
2020年10月下旬・午前

採集してきた2匹のフクラスズメArcte coerula幼虫のうち、大型の老熟幼虫は家に持ち帰るまでに私の不注意で死んでしまいました。 
無事だった中齢幼虫を飼い始めると、食草であるカラムシの葉を1/3食べたところで食欲を失い、葉裏に下向きでしがみついたまま動かなくなりました。 
どうやら脱皮前の眠に入ったようです。 
一晩経つと頭楯の新しいクチクラの上に古い抜け殻が付いているように見えたので、いよいよ脱皮が近いと判断し、微速度撮影で記録し始めました。 
50倍速の早回し映像をご覧ください。 

フクラスズメの亜終齢幼虫はカラムシの葉裏の主脈ではなく、太めの支脈に沿って下向きに静止しています。 
尾脚および腹脚は太い葉脈をしっかり掴んでいました。 
肉眼ではじっとしているように見えても、タイムラプスで見ると全身がときどき自発的にヒクヒクと蠕動しています。



↓【おまけの映像】 
同じ素材で少し遅い30倍速映像をブログ限定で公開します。 


  

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