2020/03/05
ゴイサギ成鳥が飛びながら大量に脱糞(野鳥)
2019年9月上旬・午後18:18(日の入り時刻は18:02)
溜池のどこかに潜んでいたゴイサギ(Nycticorax nycticorax)の成鳥が日没後に飛び立つと、池の上空を右旋回しながら空中で白い液状便を大量に排泄しました。
身軽になったゴイサギ成鳥は、湿地帯で立ち枯れしたハンノキ?の枝に着陸しました。
この枯木にも多数のゴイサギ幼鳥が集まっていました。
空中での排便シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
※ 夕暮れに撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を少し上げています。
2020/03/04
葉片を巣に持ち帰る度に迷子になるハキリバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】
2019年9月下旬・午後14:28〜14:51
▼前回の記事
巣穴に葉片を運び込むハキリバチ♀の一種【HD動画&ハイスピード動画】
前回と同じ日の観察記録ですが、時間を少し遡ります。
ハキリバチの巣穴を見つけることができたのは、次のような顛末でした。
私が河原のコンクリート護岸を歩いていると、丸く切り取った緑の葉片に跨った状態で休んでいるハキリバチの一種♀を見つけたのです。
巣材を切り抜いてから巣に持ち帰る途中に違いありません。
素人目にはツルガハキリバチ♀(Megachile tsurugensis)と似ていると思うのですが、どうでしょう?
どなたか種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら、ご教示願います。
ハキリバチsp♀+巣材葉片@コンクリート護岸+休息 |
私が動画を撮りながら蜂を追いかけると、低空で飛びながら右往左往しています。
付いて歩く私を怖がって逃げ回っているのでしょうか?
それとも寄生者の追跡を警戒して、巣穴の位置を知られないように、尾行者をまこうとしているのでしょうか?
巣穴に初めて飛び込んだ瞬間は撮り損ねたものの、コンクリートの隅に四角形の人工的な巣穴を発見しました!
その後は巣穴の下で待ち構えて、ハキリバチ♀の帰巣(巣材搬入)および出巣のシーンを撮影することにしたのです。
私が巣口を見張っていると、帰巣途中のハキリバチ♀が左隣の区画で迷子になっていました。
それぞれの区画内の右上隅を調べて回り、巣口を探しています。
ようやく正しい区画の巣穴に辿り着いて巣材を搬入しました。
その次の回には、営巣地の右隣の区画から飛来しました。
営巣地のすぐ上のコンクリート護岸に着陸して、しばらく休息しました。
私が初めにハキリバチ♀を見つけたのは、これと似たような状態で疲労困憊していたのでしょう。
葉片の運搬作業は重量が大変というよりも、空気抵抗が大きいせいで、長距離の空輸を繰り返すのは重労働なのでしょう。
帰巣の度に迷子になっているのでは効率が悪く、体力を消耗しそうです。
この営巣地は川沿いに建造された人工的なコンクリート護岸で、同じ形をした区画の繰り返しになっています。
そのうちの一つだけに四角形の小さな穴が開いているのです。
GPSを使わずにこの巣穴の位置を正しく記憶する必要に迫られた場合、皆さんならどうしますか?
巣穴の周囲に何か目印となるものを見つける必要があるでしょう。
私も翌日の観察に備えて、巣穴の周囲に目印のテープを貼っておきました。
あるいは理系センスの高いヒトなら、座標の概念を用いてコンクリート護岸の端から数えて何番目の区画か、という覚え方も可能です。
蜂はその日初めて出巣した直後に定位飛行して、巣穴の周囲の状況をしっかり記憶します。
しかし我々ヒトの視覚系とは全く異なる複眼で世界を認識しているために、蜂はこうした単調な幾何学的な繰り返し構造の中で営巣地を見つけるのが少し苦手であることが分かっています。
私もこれまで実際に何例も観察しています。(アシナガバチ、マルハナバチ、コハナバチ、ツチスガリなど)
今回のハキリバチ♀は巣穴の位置を正確に記憶するために何を目印に使っているのでしょうか?
迷子の帰巣シーンおよび休憩シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:03〜3:29)
240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@4:48〜)
その次の帰巣時には、巣穴の左隣の区画から蜂は飛来しました。
またその次の回には、営巣地の右隣の区画で迷子になっていました。
迷子のパターンがランダムなので、おそらくハキリバチ♀は大雑把な位置を覚えていて、それから周囲を精査して(各区画の右隅を重点的に探索)巣穴を探し当てるようです。
ハキリバチ♀が帰巣する軌跡を見ると、座標の概念があるようには思えません。(それを証明するにはどうすれば良いでしょう?)
興味深いことに、撮影を繰り返すと(時間が経つと)ハキリバチ♀はあまり迷わなくなりスムーズに帰巣するようになりました。
後半では採寸代わりに、1円玉(直径20mm)を巣口の近くに置いて写し込みました。
アルミ硬貨は日光を反射してギラギラ光っているので、蜂にとってはかなり目立つ目印になりそうです。
しばらく1円硬貨の存在に慣れてもらった後で、1円玉を取り除いたり、横に1区画分ずらしたり、等間隔で複数並べて置いたりすると、ハキリバチ♀は帰巣時に混乱して再び迷子になるでしょうか?
もしかすると1円玉ではなく、巣穴の下に長時間突っ立っている私自身を蜂は目印にしているのかもしれません。
これはファーブルやティンバーゲンがやった古典的な実験の焼き直しです。
しかし観察初日は欲を出さずに撮影に専念するべきだと思い直しました。
(翌日に操作実験をする予定でしたが、残念ながらハキリバチ♀は戻って来なくなってしまいました…。)
つづく→外出を取り止めて帰巣したハキリバチ♀の謎【ハイスピード動画】
ハキリバチsp営巣地:周辺@コンクリート護岸・全景 |
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シロオビアワフキを捕食するノシメトンボ♀
2019年9月下旬
農地(平地の田畑)を横切る農道沿いの草むらでノシメトンボ♀(Sympetrum infuscatum)が立ち枯れした草の穂先にぶら下がって食事中でした。
獲物のシロオビアワフキ(Aphrophora intermedia)を抱え込み、クチクラが硬そうなのに頭部/胸部からバリバリ貪るように食べています。
獲物は未だ生きており、脚でトンボの口を払いのけようと必死に暴れるものの非力で逃げられません。
ノシメトンボ♀が突然、ヨモギから滑落しました。(@1:29〜)
羽ばたきながら空中で体勢を立て直すと獲物を抱えたまま少し飛んで、ヨモギの花穂に止まり直しました。
獲物は手放さず、何事もなかったように捕食を続けます。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
三脚があれば完食するまで微速度撮影したいところでした。
ところで、後半のシーンで画面の左側、ヨモギの茎にネコハエトリ♀(Carrhotus xanthogramma)がいました。
巨大なノシメトンボ♀には怖がって襲うどころか近づこうともしません。
▼関連記事(1年前の撮影)
泡巣を作るシロオビアワフキ幼虫【60倍速映像】
ノシメトンボ♀@?枯穂+シロオビアワフキ捕食 |
ノシメトンボ♀@ヨモギ花穂+シロオビアワフキ捕食 |
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