2020/02/19

カワラハハコの花で採餌するニホンミツバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】



2019年9月下旬

河原に咲いたカワラハハコの群落で多数のニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が忙しなく訪花していました。
後脚の花粉籠に赤い(濃いオレンジ色)花粉団子を満載しています。
吸蜜した後、隣接した花には飛ばずに渡り歩くこともありました。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:09〜)
2日間通って複数個体を撮影した素材をつなげました。
風が吹いて植物が揺れる日は虫撮りに難儀します。


ニホンミツバチ♀@カワラハハコ訪花採餌
ニホンミツバチ♀@カワラハハコ訪花採餌

2020/02/18

夕暮れの池で水を飲むダイサギ(野鳥)



2019年9月上旬・午後18:16(日没時刻は18:02)

日没後の溜池で2羽のダイサギArdea alba)がのんびり過ごしていました。
そろそろ塒入りする時間ということもあり、互いに距離が近いです。
小規模な(最小単位の)就塒前集合なのかな?
左の個体が羽繕いした後に嘴を池の水に軽く浸しました。
次に右の個体が捕食を試みて水中に嘴をつっこんだものの、空振りだったようです。
続けて嘴を水ですすぐような感じで池の水を一口飲みました。

その間、ダイサギの周囲をカルガモの群れがゆっくり泳ぎ回っています。


※ 夕暮れ時に撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を少し上げています。


ダイサギ2(野鳥)@溜池

ヘクソカズラの葉を食べるホシヒメホウジャク(蛾)終齢幼虫



2019年9月下旬・午後15:38〜16:01

ホシヒメホウジャク(蛾)の飼育記録#1


農道と用水路の間の草むらで黒いイモムシを発見。
辺りにはイヌタデの花(いわゆる「赤まんま」)が咲き乱れていたので、初めはイヌタデの葉を食べているのかと勘違い。
「蓼食う虫も好き好き」の一例かと面白がって動画に撮り始めたのです。
しかし周囲の邪魔な雑草を慎重に取り除きながらよく観察すると、食草はイヌタデではなくて何か別の蔓植物のようです。
私が周囲の草むらを揺らす度に幼虫が擬死(死んだふり)するので、警戒が解けて食事を再開するまで待ちます。
ヨモギの花穂に巻き付いて伸びた謎の蔓植物の一番上の葉を食べていました。

食事中に長い尾角がピコピコと前後にゆっくり振りたてる様子が可愛らしいですね。
天敵に対して防御または威嚇の効果があるのでしょうか?
触角の動きを真似(誇張)して尾角を動かし、頭部が逆にあると鳥に誤認させて急所である本当の頭部を守る作戦なのかな?(自己擬態)
それなら尾角を2本(左右一対)にした方が有効でしょう。
長い尾角があると脱皮の際に大変なのではないかと他人事ながら心配になります。

葉を完食すると、続けて葉柄も食べました。
残念ながら葉が食べ尽くされて、食草の特徴が全く分からなくなってしまいました。
この日は三脚を持ってこなかったので、微速度撮影できませんでした。

飼育するため撮影後にホシヒメホウジャク幼虫を採集したものの、食草が分からないのは困ります。
仕方なく、周囲の植物も何種類か手当たりしだいに採取して同じビニール袋に入れて持ち帰りました。
帰宅後に図鑑で調べるとホシヒメホウジャクNeogurelca himachala sangaica )の幼虫と分かり、ようやく食草もヘクソカズラと判明しました。

実はこの時点で終齢でした。
飼育をはじめたものの、ヘクソカズラの新鮮な食草を調達するのにとても苦労することになります。
近所で心当たりのあるヘクソカズラの群落や藪は全て草刈りされてしまっていたのです。
悪臭を放つ雑草ということで目の敵にされているようです。

つづく→#2:ホシヒメホウジャク(蛾)終齢幼虫の巣作り開始



【追記】
矢追義人『ミクロの自然探検: 身近な植物に探る驚異のデザイン』という植物観察の名著には、ヘクソカズラを扱った章が設けられています。
悪臭の現況はペデロシドという物質で、これが分解してにおいを出す。(中略)茎の汁を吸うヘクソカズラヒゲナガアブラムシは体内にペデロシドが蓄積して体表が苦くなることが確かめられ、これによって天敵であるテントウムシによる捕食から免れていると考えられている。(p40〜42より引用)


ホシヒメホウジャク(蛾)終齢幼虫@ヘクソカズラ葉摂食
ホシヒメホウジャク(蛾)終齢幼虫@ヘクソカズラ葉蚕食
ホシヒメホウジャク(蛾)終齢幼虫@ヘクソカズラ葉食害

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