2019/12/29

夜も岸から池の幼鳥を見守るカルガモ親鳥(野鳥)



2019年8月中旬・午後19:10頃(日の入り時刻は午後18:31)
▼前回の記事
真夏にカルガモとクサガメが集う池の岩場(野鳥)

日没40分後に蓮池の定点観察に来てみると、12日前の夜と同じく、カルガモAnas zonorhyncha)の親鳥(おそらく♀?)は岸壁の縁に座り込んでいました。
池を向いて辺りを油断なく監視しています。

岩場では2羽の幼鳥が未だ覚醒していて、羽繕いしていました。
オレンジ色の外灯(ナトリウムランプ)が一晩中煌々と点いているので、暗闇に紛れて夜行性の捕食者が忍びよろうとすればカルガモの群れはすぐに気づいて逃げ出すことができるでしょう。
このカルガモ一家は安全なねぐらを選んだのです。

1枚だけストロボを焚いて写真に撮っても親鳥は逃げませんでした。
人馴れしているというか、むしろ積極的にヒトの存在を当てにしている(ヒトに幼鳥を守ってもらう)のでしょう。

この池には他にも多数のカルガモが生息していますが、その多くはヒトから離れた対岸で休んでいます。

カルガモ親鳥はこうやって夜通し岸から幼鳥を見張っているのでしょうか?

それとも、夜が更けたら幼鳥と一緒に岩場で寝るのかな?
一度ぐらいは夜中にも観察すべきでした。


つづく→


カルガモ(野鳥)親鳥♀@夜:池畔+見張り

ヒメジョオンの花蜜を吸いながら脱糞するツメクサガ(蛾)



2019年8月下旬・午後12:55頃

河川敷に咲いたヒメジョオンの群落でツメクサガHeliothis maritima adaucta)が訪花していました。
翅を半開きのまま吸蜜しています。
腹部がかなり太いので♀なのかな?

その腹端下面が黄色に染まっているのは、ヒメジョオンの花粉なのでしょう。
ヒメジョオンの花に腹端を擦っているのなら、ツメクサガ♀は送粉者として働いていることになりそうです。
近接する花には飛ばずに歩いて移動しています。

吸蜜しながら腹端から黄色っぽい液状便を排泄しました。(@1:27)
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
直後に少し飛んで隣の花に移動したということは、飛び立つ前に少しでも軽量化するために排便したのでしょう。
羽化直後を除くと蛾の成虫の脱糞を見たのは初めてかもしれません。

最後は満腹になったようで、伸ばしていた口吻をクルクルとゼンマイ状に丸め、左前脚で左触角と複眼を拭ってから飛び立ちました。(@1:50)


▼関連記事(6年前にヒメジョオンの花で撮影)
飛べ!ツメクサガ【ハイスピード動画&HD動画】


ツメクサガ(蛾)@ヒメジョオン訪花吸蜜
ツメクサガ(蛾)@ヒメジョオン訪花吸蜜

2019/12/28

ミゾソバの花蜜を吸うハラアカヤドリハキリバチ【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月下旬・午後14:20頃・くもり

道端に咲いたミゾソバの群落でハラアカヤドリハキリバチ(旧名ハラアカハキリバチヤドリ)Euaspis basalis)が忙しなく訪花していました。
口吻を差し込んで吸蜜していました。
この組み合わせは初見です。

本種の性別の見分け方を私は知りません。
オオハキリバチの巣に寄生する労働寄生種なので♀も腹部下面のスコパが退化しており、スコパの有無で性別判定できないのです。

同一個体をひたすら追いかけて撮影していると、ちょっと面白い事件がありました。
ミゾソバの群落に混じって生えていたツユクサの蕾に一度だけ止まり吸蜜を試みました。(@1:29)
しかしツユクサには蜜腺がありませんし、労働寄生種のハラアカヤドリハキリバチは♀も花粉を集めませんから、ツユクサの花(および蕾)に用はありません。
その後はちゃんと学習して、ミゾソバでの吸蜜に専念しています。

忙しない訪花シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:18〜)
スローモーションで見ると、風揺れや手ブレも気にならなくなります。
すぐ隣の花に移動するときは、わざわざ飛ばずに省エネのために渡り歩くようです。
最後のシーンで、飛来したハナバチと正面からニアミスし、ハナバチは逃げるように慌てて飛び去りました。
寄主のオオハキリバチではないものの、スコパが一瞬見えた気がしたのでハキリバチの一種♀だと思います。



つづく→ハラアカヤドリハキリバチがミゾソバの花で身繕い

ハラアカヤドリハキリバチ@ミゾソバ訪花吸蜜
ハラアカヤドリハキリバチ@ミゾソバ訪花吸蜜
ハラアカヤドリハキリバチ@ミゾソバ訪花吸蜜

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