2018年5月中旬
川の堤防に咲いたハルジオンの群落でセイヨウミツバチ(Apis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
意外にも、この組み合わせを撮るのは初めてです。
| セイヨウミツバチ♀@ハルジオン訪花採餌 |
| セイヨウミツバチ♀@ハルジオン訪花採餌 |
A: 「鳥には哺乳類のような横隔膜がない」という解剖学的説明自体は正しいです。鳥類の呼吸では、肋骨、胸骨、体壁筋、腹筋などによって胸腹部腔全体の容積を変化させ、気嚢を換気します。鳥類の肺そのものは哺乳類の肺のように大きく膨張・収縮しません。これはハシボソガラスにも当てはまります。(PubMed Central (PMC))
しかし、そこから私が前の回答で、
「だから鳥にはしゃっくりは起こらない」
と断定したのは適切ではありません。
「しゃっくり」という名前の問題があります
ヒトのしゃっくりは、典型的には横隔膜の突然の不随意収縮と、それに続く声門閉鎖によって「ヒック」という音が出る反射です。
鳥にはその横隔膜がありませんから、ヒトと同じ機序の「しゃっくり」があるとは考えにくいです。
一方で、鳥にも呼吸筋の突然の不随意収縮、気道の反射、嚥下・食道・そのうの運動などはあります。そして、それらによって「ヒック」のような反復的な動作や音が生じる可能性はあります。実際、飼育鳥で「hiccups」と呼ばれている動作について、獣医療の資料でも、嚥下、吐き戻し、呼吸器系の動作など、複数の可能性が挙げられています。(Petco)
ですから、以前観察されたハシボソガラスの
「短い間隔で、えずくような動作と発声を繰り返す」
という現象を、最初から「鳥だからしゃっくりではない」と排除する必要はありません。
むしろ興味深い観察です。
特に「繰り返した」という点が重要です
単発の「クッ」という声なら、飲み込んだものを調整した、気道をクリアした、発声した、といった可能性がたくさんあります。
しかし、もし映像で、
「クッ」
「クッ」
「クッ」という具合にほぼ一定間隔で、発声と同時に首や胸部が小刻みに動いていたのであれば、単なる発声よりも、何らかの反復性の反射・筋収縮を考えたくなります。
ただし、それを哺乳類のhiccupと同一の生理現象だと呼べるかは別問題です。
ちなみに、カラス類については、実際に「hiccupsではないか」という観察動画が投稿されることもありますが、専門的なカラス研究として「Corvus coroneのしゃっくり」を記載した資料は、今回の検索では確認できませんでした。(Reddit)
したがって、あなたが見たハシボソガラスについては、
「しゃっくりのように見える反復性の動作・発声」
と記述するのが現時点では一番慎重でしょう。
そして、先ほどの「水を飲んだ直後のカラスのえずき+短い発声」という観察と、今回の「以前見た反復するしゃっくり様動作」は、もしかすると関連している可能性があります。特に、飲水後に食道・そのう・気道周辺で起きる反射的な運動が、鳥ではしゃっくり様に見えるという仮説は検討する価値があります。
▼前回の記事
脱皮前の眠で微動だにするナミテントウ前蛹【100倍速映像】
つまんだとき、指には黄色いしるがのこります。そのしるはとてもくさく、強いにがみがあります。
きけんをかんじると、足の関節から黄色いしるをだします。 (p34より引用)
小鳥にくわえられると、テントウムシは、あしのつけねの関節から、黄色い、にがい液を出します。にがい味を知った小鳥は、二度と食べようとはしないでしょう。
| ナミテントウ蛹b:側面起立@ヨモギ葉+脱皮(蛹化)直後 |
| ナミテントウ蛹b:側面@ヨモギ葉+脱皮(蛹化)直後 |
| ナミテントウ蛹b:背面@ヨモギ葉+脱皮(蛹化)直後+scale |