2016/10/23

モンキチョウ♀♂の群飛(求愛飛翔)



2016年7月中旬・午後13:56

小雨が降る昼下がり、川べりの土手の草地でモンキチョウ♀♂(Colias erate poliographus)が激しく乱舞していました。
計5頭?の♂が入れ替わり立ち代り♀に求愛しているようです。



【追記】
今回の♀は♂と共に上昇飛翔していませんが、渡辺守『モンキチョウの交尾行動』によると、
 一頭の♀に数頭の♂という飛翔の群れが形成されることもまれではありません。しかし、ほとんどの♂はしばらくして求愛飛翔をあきらめてしまい、♀はさらに高空へ、♂はつぎつぎと地上へ降下し、求愛の群れは解消するのです。 
 交尾を経験した♀がつぎの交尾を受け入れる場合、どの♂を選ぶかは求愛の熱心さによることがわかってきました。求愛に熱心な♂はたいてい若く、それは交尾時に大きな精包を注入できることを意味しています。年寄りの♂は大きな精包をつくることができませんので、体内の精包を吸収して、いずれは自らの栄養にしようとする♀の思惑からみると、どうせ交尾するなら大きな精包をもらったほうがよいに違いありません。 (『動物たちの気になる行動〈2〉恋愛・コミュニケーション篇』p61〜62より引用)


【追記2】 

同じ筆者による専門書、渡辺守『チョウの生態「学」始末』によれば、

 交尾を経験したモンキチョウの♀が次の交尾を受け入れる場合、特に白翅型♀の場合、自分を巡っての求愛集団の中からどの♂を選ぶかは、最後まで諦めずに自分につきまとった♂であった。求愛集団における激しい飛翔は、その集団内に留まろうとする老齢の♂を振るい落とす役割ももっていたようである。最後まで求愛を行なうことのできた♂はたいてい若かった。若い♂は交尾時に大きな精包を注入でき、年寄りの♂は(少なくとも1回は交尾経験があるとしたら)大きな精包を作れない可能性が高い





2016/10/22

虫の空き巣をかじるヤブキリ♀



2016年7月中旬

山間部の道端(林縁)のでヤブキリ♀(Tettigonia orientalis)を見つけました。
長い産卵管を有する♀成虫です。

初めは私のことを警戒しているのか蔓植物の葉でフリーズしていました。
(ヤマイモではなさそうですけど、ヤマノイモ科のオニドコロですかね…?)
しばらく待つと摂食を再開。
オニドコロ?の葉に軽く口を付けただけで、本気で食べてはいないようです。
味見かな?
よく見ると葉に虫の食痕があり、葉縁をゆるく巻いて糸で綴って留めてあることから何か虫の巣になっているようです。
その巣に潜んでいる幼虫を追い出して捕食する作戦なのかな?と興味深く見守ります。
もし葉そのものを食べるのであれば、わざわざ栄養価の低い食痕部分を食べないと思うのです。
しかしヤブキリは動きを止めてしまい、自発的に跳んで逃げました。

直後に気になる葉巻を開いてみたのですが、空き巣でした。
ヤマノイモ科を食草とするダイミョウセセリの幼虫の巣ですかね?(あまり自信がありません)
しかしダイミョウセセリの巣に特有の葉の切れ込みがありません。
ご存じの方は教えて下さい。





エゾタンポポを訪花するモンシロチョウの羽ばたき【ハイスピード動画】



2016年4月下旬

田園地帯の畦道で二頭のモンシロチョウPieris rapae)がちょっとした空中戦のように飛び回っていたので、240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
性別が見分けられるようになるともっと面白いはずなのですが、紫外線で動画を撮れるカメラをお手軽な値段で市販してくれないでしょうか。
後半は別れた一頭がエゾタンポポの花蜜を吸ってから飛び立ちました。


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