2016年7月中旬
水田の畦道にイヌガラシの花が点々と咲いています。
飛んでいたモンシロチョウ♀(Pieris rapae)がそこに一瞬止まって葉裏に腹端を一回付けるとすぐに飛び立ちました。
直後にその葉を裏返して調べると案の定、主脈の脇に砲弾形の白い卵が1粒産み付けられていました。
隣の葉には3個の卵をバラバラに発見。
同一個体の♀が産んだ卵なのかもしれません。
卵を接写していたら、ホソヒラタアブがたまたま飛来し、黄色い花の手前で停空飛翔(ホバリング)を披露してくれました。
一瞬だけ花に止まって舐めたものの、すぐに逃げられました。
モンシロチョウの飼育もいつかやってみたいのですけど、今回は余力がなくて見送りました。
▼関連記事
スジグロシロチョウ♀の産卵
2016年7月中旬
峠道の法面を補強する土留のコンクリートで変な虫(見慣れない奇妙なフォルム)が垂直の壁を登っていました。
よく見たら腹部を欠損したクロオオアリ(Camponotus japonicus)のワーカー♀で、ギョッとしました。
捕食者から命からがら逃げてきたのでしょう。
驚くべき生命力です。
出血は見られず、脚は胸部に付いているので歩行にさほど支障は無いようです。
腹部に近い後脚だけが動いておらず、引きずって歩いています。
壁面で別のアリとすれ違っても互いに没交渉でした。
瀕死のアリを狩るかと予想したのですが、外れました。
2016年7月中旬
小川沿いに咲いたムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の群落でイチモンジセセリ(Parnara guttata)が訪花していました。
ちょうど小雨が降り始めたのですが、傘をさして撮影を続けます。
イチモンジセセリは特にどこかへ隠れて雨宿りするでもなく、小雨が降る中でも元気に飛び回っています。
なぜか枯れかけの頭花でホバリング(停空飛翔)と着陸を繰り返しています。
花に止まっても口吻は伸びていないので、吸蜜ではありません。
なんとなく遊んでいるような、♂がムラサキツメクサの花に誤認求愛しているようにも見えました。
性別を見分けられていませんし、個人的な妄想です。