2016/10/07

ヤナギハナガサの花蜜を吸うモンシロチョウ



2016年7月中旬

民家の花壇に咲いたヤナギハナガサ(=サンジャクバーベナ、三尺バーベナ)にモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。
ヤナギハナガサの花から花へ飛び回るものの、すぐ隣に咲いているグラジオラスでは吸蜜しませんでした。

この組み合わせは意外にも初見です。
同じ日に別の場所でも見かけました。






2016/10/06

セマダラコガネを狩り肉団子を作るコガタスズメバチ♀



2016年7月上旬・午後18:37

堤防の土手に咲いたネムノキの灌木にコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が訪花していました。
花蜜が目当てではなく、獲物を探して飛び回っています。
未だ明るいのに、ネムノキの葉が閉じかけています。

蜂が花の陰で何か獲物を捕らえました。
近くに生えたススキの群落に飛んで移動し、枯れ茎にぶら下がると、獲物を解体して肉団子を作り始めました。
コガタスズメバチ♀は左後脚の跗節を引っ掛けただけで器用にぶら下がっています。
獲物はおそらくセマダラコガネExomala orientalis)だと思います。

▼関連記事
ウツギの花で食事するセマダラコガネ
獲物の翅を毟り取って捨て、邪魔な脚も切り落としているようです。
セマダラコガネの筋肉を噛みほぐして肉団子が出来上がりましたが、かなり粗挽きの挽肉です。
コガタスズメバチはこれを咥えて巣に向かって飛び去りました。



高圧線の鉄塔で鳴いて♀を呼び寄せるノスリ♂(野鳥)



2016年7月上旬・午後16:07〜16:17

▼前回の記事
高圧線の鉄塔から見張るノスリ(野鳥)

一週間(7日)ぶりの定点観察に行くと、郊外の田園地帯に立つ高圧線の鉄塔c
#23ノスリButeo japonicus)と思われる猛禽類がこの日も居ました。
今回は大きな進展がありました。
いつものようにてっぺん近くの鉄骨に止まっていましたが、珍しく西を向いて眼下の水田を見下ろしています。
まず後ろ姿を撮ってから少し移動し、真横からのスナップショットも撮りました。

鉄塔のノスリ♂がピーエ、ピーエ♪と甲高い声で繰り返し鳴き始めました。(@0:56)
嘴の動きと鳴き声が同期している(リップシンクロ)ので、この個体の鳴き声で間違いありません。
これが囀りだとしたら♂

突然、左の方から別個体の猛禽が飛来し、鉄塔の同じ高さに止まりました。(@2:32)
つがいの♀を鳴いて呼び寄せたのでしょうか?
若鳥や親子の可能性もありますかね?
2羽の体長を比べたいのですが、鉄骨が邪魔ですし、近くに並んでくれません。

オスよりもメスの方が大型になる。背面は褐色、腹面は淡褐色の羽毛に覆われる。喉の羽毛は黒い。(wikipedia:ノスリより)
鳴いていた♂は後ろを向いているため、初めは気づいていない様子。
ようやく振り返って見て、♀に声をかけました。
右側の♂が鳴き方を変えて柔らかい鳴き声になりました。
求愛の鳴き声なのかな?
左側の個体(♀?)は鉄塔で身震いし(@3:26)、次に尾羽を持ち上げ脱糞しました。(@3:48)
不意に左側の個体(♀?)が鉄塔からフワリと飛び立ちました。(@4:26)
羽ばたく際に翼下面の特徴を確認できて、ノスリと判明。
すぐに旋回して飛び去りました。

一方、♀を見送った♂は鉄塔に居残り、さえずり?を再開。
どうやら遠くの別個体と鳴き交わしているようです。
鉄塔下の地上(民家の庭)で採食中のハシボソガラスCorvus corone)を2羽見つけました。(@5:02)
一つ隣の鉄塔dで営巣しているつがいかもしれません。
いつも不思議に思うのは、カラスが巣の近くで暮らしているノスリに対してモビング(擬攻撃)に向かったり追い払ったりしないことです。
何か特別なカラス撃退法を身につけた手強いノスリなのでしょうか?

ちなみに、この鉄塔cをいくら探しても鳥の巣は見当たりません。
ノスリもカラスも営巣していないのです。
ノスリは近くの防風林で営巣していそうですけど、未確認です。

鉄塔の横の道を更に歩いて、最後はノスリの前から撮りました。
西日を浴びて未だピーエ♪と甲高く鳴いています。


ノスリ♂の鳴き声を声紋解析してみる?







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