2016/10/04
エゾアジサイの花で採餌するトラマルハナバチ♀
2016年7月上旬
峠道の脇の斜面に咲いたエゾアジサイの群落でトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けています。
花上を歩き回る際は羽ばたきを止めています。
それでも甲高い羽音のような音が続いて聞こえたのは、(私の幻聴でなければ)振動集粉なのでしょう。
(振動集粉の音がうまく録音されていないのは、やや遠いから? カメラの仕様で高周波成分がカットされたから?)
蜂は飛びながら前脚を擦り合わせていました。
後半は花にぶら下がって身繕い。
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2016/10/03
クリの枝で跳躍移動、横歩きするサシバ♂(野鳥)
2016年7月上旬
▼前回の記事
樹上で脱糞するサシバ♂(野鳥)
用水路から救助した直後のサシバ♂(Butastur indicus)が用水路沿いのクリの木の枝で休んでいます。
ちなみに、栗の花はもう咲いていません。
望遠レンズを向けると、サシバ♂は枝をピョンピョン跳んで移動しました。
横歩きで枝を右往左往することもありました。
ときどき頭を下げて枝葉の隙間からこちらの様子を伺っています。
やがて身震いして羽根の水気を切りました。
ようやく腹面の模様がはっきり見えました。
若鳥に特有の縦斑が無いので成鳥なのかな?
てっきり、巣立ちの初飛行に失敗して用水路に落ちた若鳥かと思い込んでいました。
若鳥だとしたら、生還後は鳴いて親鳥を呼び寄せるかと予想したのですけど、樹上ではもう鳴かなくなりました。
近くの林の樹冠で鳴き続ける親鳥?の近くへ戻るかと期待したものの、一向に飛び立ちません。
サシバの特徴である「喉は白く中央に黒い縦線」がはっきりしません。
喉が白くないのは何故でしょう?
濡れた羽根が乾けば現れるのか、それともこれから換羽するのかな?
この個体は珍しいとされる、全身が黒褐色の暗色型サシバなのでしょうか?
疲れているのか、どこかへ飛び去る気配はありません。
このまま夜を過ごすのでしょうか?
鶴の恩返しならぬ、『サシバの恩返し』お待ちしております♪
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
退屈な動画かもしれませんが、千載一遇のチャンスなので長撮りしてみました。
すっかり情が湧いた私にとって、サシバの一挙手一投足が格好いいです。
シリーズ完。
【追記1】
私は未だサシバの細かな識別に自信がありません。
平凡社『日本動物大百科3:鳥類I』p162によると、
成鳥の♂は頭部が灰褐色、♀は暗褐色。♂の体と翼の上面は赤みのある褐色。♀は暗褐色。雌雄とも胸に太い横帯、腹に横縞、のどに太い縦線が1本、尾には暗褐色の横帯が4本ある。♀は眼の上に白い眉斑があるものが多いが、♂では眉斑のないものが多い。眼は金色。幼鳥は成鳥に似ているが、体の上面に赤みがなく、胸から腹にかけて縦斑がある。眼は暗褐色で、眉斑が幅広い。まれに全身黒褐色のタイプが見られる。メスのほうが少し体が大きい。
【追記2】
大田眞也『猛禽類探訪記』によれば、今回の個体は成鳥♂ですかね?
(サシバの)喉は白っぽくて中央に黒褐色の縦線が一本あり、胸や腹には成鳥では横斑、幼鳥では縦斑が密にあります。頭部は、♀では暗褐色ですが、♂では灰色を帯び、白い眉班は♀では幅広くて明瞭ですが、♂では不明瞭で目立ちません。なお、希に白い部分がほとんど無い全身が暗褐色のものもいます。 (p72より引用)
【追記3】
栃木県市貝市での観察記録をまとめたNPO法人オオタカ保護基金 編『英訳付 サシバの里物語 :市貝町とその周辺の里山の四季』によると、
♀は♂に比べて少し大きく、体の上面の赤味や顔の灰色味が薄く、白い眉斑が目立つものが多いです。 (p56より引用)
オオアワダチソウの花で採餌するハキリバチの一種♀
2016年7月上旬
民家の花壇に咲いたオオアワダチソウの群落でハキリバチの仲間♀が訪花していました。
腹面のスコパにオレンジ色の花粉をびっしり付けています。
冒頭でフタモンアシナガバチ(Polistes chinensis antennalis)のワーカー♀とニアミスしました。
▼関連記事
オオアワダチソウの花蜜を吸うフタモンアシナガバチ♀
私有地に勝手に踏み込む訳にはいかないのでハチに近づけず、公道から望遠で狙うしかありません。
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