2016/07/15

ホシカレハ♀(蛾)羽化後の初飛行【HD動画&ハイスピード動画】



2016年5月下旬

ホシカレハの飼育記録#5

▼前回の記事
羽化直後に蛹便を排泄するホシカレハ♀(蛾)

羽化したホシカレハ♀(Gastropacha populifolia angustipennis)がなんとか右手に乗ってくれました。
半開きの翅を小刻みに震わせて胸部の飛翔筋をしばらく温めてから遂に飛び立ちました。
記念すべき処女飛行を動画に記録することができて感無量です。
蛾は明るい窓の方に向かって飛び(走光性)、レースカーテンにしがみついて止まりました。
このときの室温は28.0℃、湿度35%。

前翅長を採寸したくて蛾を方眼紙にそっと乗せようと試みるものの、思い通りにはなりません。
強引に移動させると再び準備運動の後に飛び立ちました。
ブブブブ…♪と激しい羽ばたきの音がします。
重いホシカレハはたとえ危険が迫ってもいきなり急発進で飛び立つことは出来なくて、必ず準備運動が必要なようです。
運動性能の鈍さを補うために翅の保護色(枯れ葉にそっくりで完璧なカモフラージュ)が発達したのでしょう。

最後に、飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:54〜)
準備運動をスローモーションで見ると、半開きの翅ではげしく羽ばたいています。
飛翔筋の激しい運動で胸背が規則的に伸縮していることが分かります。
触角も左右に広げてスタンバイ。
急に羽ばたきが大きくなり、右に急旋回しながら窓に向かって飛び立ちました。
このときの室温は28.2℃、湿度35%。

つづく→#6:暗闇を飛び回るホシカレハ♀【蛾:暗視映像】


飛べ!アカガネサルハムシ【HD動画&ハイスピード動画】



2016年6月上旬

山麓の道端で赤と緑のメタリックな輝きを放つ非常に美しい甲虫が多数集まっていました。
ハムシの美麗種アカガネサルハムシAcrothinium gaschkevitchii gaschkevitchii)を撮れたのは初めてです♪

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:22〜)。
草の葉の縁でモジモジしているのは、これから飛び立つ予兆です。
ただし、必ずしも飛んでくれるとは限りません。
飛び立つ前は行く先を見定め、足踏みしてから翅をぱかっと広げて羽ばたきます。
前脚は万歳の姿勢になります。

よく晴れて日当たりが良いのは助かるですけど、接写の大敵である風が吹いて、やや厳しい条件でした。
複数個体を撮影。
なぜこの茂みに集まっている(個体数が多い)のでしょうか?
おそらく食草に関係するはずですが、様々な草が生い茂っている上に特徴となる花が咲いていなくて、私には植物名が分かりませんでした。



2016/07/14

羽化直後に蛹便を排泄するホシカレハ♀(蛾)



2016年5月下旬

ホシカレハの飼育記録#4

▼前回の記事
ホシカレハ♀(蛾)の羽化【10倍速映像】
繭から羽化したホシカレハ♀(Gastropacha populifolia angustipennis)は、伸ばした翅を乾かしながら腹端をときどきヒクヒクと収縮させています。
ホシカレハ♀を腹面から撮ると腹部が太く寸胴で、いかにも卵が詰まっていそうです。

午前9:52、繭にしがみついてじっとしていたホシカレハ♀が急に動き始め、勢い良く排便しました!
翅の伸展に使った体液の余りを排泄したのです。
噴射した羽化液(蛹便)は薄い黄土色でした。
水っぽいクリーム色の羽化液が下に敷いた白紙とペットボトル側面にも垂れています。
午前9:30時点の室温は24.9℃、湿度35%。
午前10:24時点の室温は25.8℃、湿度36%。

午後になり、前翅長を採寸するために蛾を方眼紙に載せようと思いました。
指をそっと差し出して手乗りを試みたらホシカレハ♀は嫌がって逃げ出しました。
そのまま強引に手掴みにしようとすると怖がって、私の手のひらに抗議の脱糞。
蛹便は生温い(常温の)液体でした。
決して排泄物特有の不快な悪臭ではなく、やや香ばしい匂いがしました。
アキノノゲシなどの茎の切り口から滲み出る乳液の匂いを連想しました。

つづく→#5:初飛行





ランダムに記事を読む