2015/01/18

アオゲラ♀(野鳥)



2014年9月下旬

里山の雑木林でアオゲラ♀(Picus awokera awokera)が立ち枯れした木にいました。
(直前に数羽で群れていたかもしれません。)
頭部の後半だけが赤いので♀ですね。
斜めに伸びた幹を登り、少しつついてから飛び去りました。
余りにも短い出会いだったので、1/4倍速のスローモーションでリプレイして水増し。





2015/01/17

コガタスズメバチの廃巣で休むキアシナガバチ♂



2014年9月下旬


▼前回の記事
コガタスズメバチの古巣で休むキアシナガバチ♀
コガタスズメバチ巣の定点観察#2014-7

軒下にあるコガタスズメバチVespa analis insuralis)の廃巣に今度はキアシナガバチ♂(Polistes rothneyi)が巣の外被に止まっていました。
コガタスズメバチの巣内に侵入するでもなく、じっと見下ろしています。
スズメバチの古巣にアシナガバチが集まるのは、パルプ製の構造物が安心するのですかね?
新女王との交尾シーンは残念ながら見られませんでした。

辺りをキアシナガバチ♂やキボシアシナガバチ♂などのアシナガバチ類が複数飛び回っていました。
雄蜂が群飛するシーズンですね。


コガタスズメバチ廃巣の採集調査

外被の根元をナイフで削り取り(地上からの高さ239cm)、プラスチック容器で受けて持ち帰りました。
外被を解体して内部を調べてみると、巣盤は1層しか作られておらず、育房数は14室でした。
(一部スズメバチ自身によって取り壊された育房があるかもしれません。)
育房は一辺5mmの正六角形でした。
育房の奥に白いクモの巣のようなゴミが残されていました。
これは蜂の子が育ち羽化した跡なのか、白い繭キャップや前蛹が脱糞した跡なのかな?
初期巣の徳利状の細長い入り口構造はコガタスズメバチ自身によって取り壊されたので、少なくとも1匹のワーカーは羽化したはずです。


採集した巣の下に15cm定規を並べてみる。
外被の底部中央に巣口
小さな巣盤が一層のみ
空の育房
巣盤の裏面(天井部)。中央に切り落とした巣柄の跡

私がこれまでコガタスズメバチのコロニー規模を自力で調べたのは、未だ2例しかありません。

  1. 2008年にコロニー活動を全うし12月中旬に採集した巣では、巣盤が1層、育房数は68室で全て羽化済みでした。(→関連記事
  2. 2010年6月中旬に採集した初期巣では、廃巣の巣盤は1層、育房数は18室で卵と幼虫を確認。(→関連記事

3例目の今回はワーカーが羽化する前の初期巣と同程度の規模しか無く、明らかに異常です。

営巣初期に誰かが殺虫剤で駆除したのであれば、巣ごと破壊されそうなものです。
外被がほぼ無傷で残っていたので、その可能性は一応除外しておきます。
おそらく、この巣を創設した女王蜂の生殖能力に問題があったと思われます。
コガタスズメバチ事典」サイトによると、

秋口になっても1層や2層の小さな巣も見られます.この原因としては女王バチの早期死亡やネジレバネの寄生が考えられます.
スズメバチネジレバネについてはこちらのサイトに詳しい解説があります。

シリーズ完。


巣材を持ち帰るオオフタオビドロバチ♀の定位飛行【ハイスピード動画】



2014年9月下旬

里山の頂上付近でオオフタオビドロバチ♀(Anterhynchium flavomarginatum)が巣材集めにせっせと通っていました。
個体標識していませんが、おそらく同一個体の♀と思われます。
かなり太った(体格の良い)♀個体です。

赤土を掘って泥玉を作り終えると、帰巣します。
泥玉を抱えて飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
巣に戻る直前には扇状の定位飛行ではなく、低空飛行でぐるぐる旋回していました。
採土場をピンポイントに記憶する必要がないため、大雑把に全体的な風景を覚えるのでしょう。
あるいは太陽コンパスで巣の方角を見定めているのかもしれません。


▼関連記事(同一個体をHD動画にて撮影)
巣材を採土するオオフタオビドロバチ♀



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